2006-01-01から1年間の記事一覧
お待ちしてましたの最新刊♪来月も出るそうですが、先生お倒れにならなければよいですが。(表紙裏コメントとかけっこう心配。角川ビーンズ最大の売れ筋だとは思いますが、仮にもこのシリーズでデビューの新人さんなんですし、もっと大事に育ててよと思いもし…
第2部を読み終わったのは6月か・・・。あまりに長いこと持ち歩いていたので(持ち歩く≠読む)かなりぼろぼろに。でもこれは売らないからいいや。読み返すかどうかはわからないけど(^^ゞ。 旅行記からはじまる第3部。ミシェル、ドイツとイタリアへ行く。帰っ…
川人博弁護士。 判断指針はどうあれ、ひとつでも多くの事例を、ひとりでも多くの人に。私も、あなたも。こういうことで、人は死ぬ。たぶん死ななくてよかったはずのひとが。この本の中に幾人か出てくる退職届を受理しなかった上司に、部下を殺すつもりはなか…
梨木香歩。”におつひめ”です。それが何か、どなたかは読んでいただくとして。 草壁皇子のお話ですが、その視点から見た母君鵜野讃良皇女(持統天皇)の、おそろしいほどにつよい、だけでないその強さと渾然一体の愛しみの描きぶりがしみじみと惹きこまれます…
女王の老いが描かれる、その雰囲気が、奇妙に、悪くない。痛ましいのに暖かい、過去ってそういうものなんだろうか。痛ましいが故に過去として見たときにだけ暖かい、そんな生涯。 今回もカリエは何もしてないようにも思うのですが、カリエがドミトリアスの誤…
藤原和博(はじめての民間校長先生ですね)、宮台真司、ほかたくさんの方々のコラム。これもうっかり立ち読みをしかけて結局買ってしまったもの。身近で(あるいは、無関心でいないほうがいい)ずっしりとした課題ばかりで、具体的な事例もたくさん、法律や…
斎藤環。精神科医のおたく論というかアニメ論というか、戦闘美少女論。うっかり立ち読み始めてうっかり買ってしまいましたよ。おっしゃってることはよくわからなかったりもするんだけど(何せ精神分析の分野の基本的な語彙がこちら側に足りないうえに、男性…
ようやく下巻を読むことが出来ました♪大団円。振ったネタが全部回収されているのかどうか覚えていないところもあるんですが、破綻のないハッピーエンド、それで十二分です(それだけでも結構大変だったろうと思います)。フェリーシア、可愛いよう。 → Amazo…
童話屋さんの詩集。このあいだの「おんなのことば」と同じシリーズ(?)の装丁です。編者の前書きが力強くてあんがいよいのですが、誰かと調べたら童話屋さんの代表者でした。 初読で特にうれしかったものは、まど・みちおの「くまさん」や「ぼくが ここに…
恩田陸。短編集。どれも楽しめたのですが、あとがきを見るとあれもこれも長編の番外編ですか。・・・それぞれちゃんと完結しているのですけれど、長編に絡んでいると聞けば長編も読まないとという圧迫に駆られたりも。でも、短編の方が好きかも知れないな。…
高橋たか子。高橋和巳夫人の高橋和巳追悼記。 私は高校時代、何故かこの古くて堅い憂鬱な作家にひっぱられました。と言っても、親の高校時代ならばともかく私の高校時代として高橋和巳は断じてメジャーではないために、幸か不幸かその時期に自分で読んだのは…
表題作及びダイヴィング・プール所収。小川洋子。(小さい「ン」が出ない・・・。) 私は結構小説にははっきりとしたエンドマークを求める方だと思われ、「冷めない紅茶」のほうは落ち着かなかった。でもそのひとりでいるような人とのかかわりの感じは気持ち…
ということで図書館で待ちきれず、本屋さんで見かけた常野物語。これはしかし、蒲公英草紙とは相当に趣が違います。私が元から持っていた「恩田陸」のイメージにはこちらが近い。暖かくも恐ろしくもあるお話の数々。 短編集のようなかたちをとりながら、あれ…
つ、ついつい立ち読み(^^ゞ。どれもきれい、幸せ〜♪DVDとかドラマCDとかに使われたイラストを集めてあるようですが、コバルトの表紙以外私はどれも初見だったのでほくほくです。チェリーブロッサムの表紙が誰だかわからなくて(^^ゞ、読み返してしまいました…
はじめての恩田陸。淡々とした春の野の美しさで、もっと怖い文章を書かれる印象だったのにひっくり返された。常野物語には前作があることはわかっていたけど、光の帝国、なんて題より蒲公英草紙のほうがよほどに惹かれたので。図書館で目の前になかった光の…
知里幸惠編訳。職場帰りに時々立ち寄る地元の小さな本屋さんは、地元の小さな本屋さんだけあってコミックの新刊を入手するのは困難ですが(ほんとはハガレン14巻があると思って出かけたのです、発売日5日後。入ってないのか売り切れたのか・・・)、不思…
秋山賢三元裁判官・現弁護士。冤罪が生じる理由や冤罪防止のための提言、袴田事件や最近問題の痴漢冤罪についてなどなど。取調べのときに自白してしまうと、(それが嘘でも、)それを裁判でひっくり返すのは至難の業だということは改めて大声で(?)書いて…
月神シリーズ、時代を下って。しっかりまとまった正統派の成長物語。 何度も何度も胸が痛くなるのですが、私にとっていちばんは旅の序盤、気遣ってもらったことをうれしい・・・すごくうれしい、と思うその喜び。いまだ(だってまだ旅は始まったばかり)弱虫…
中央労働災害防止協会。中災防新書なんてあるんだ〜。たぶん上司がお求めになったんだろう、職場で回覧されていた。 ええと、実は、読むまで、アスベストが特定の物質名でないことを知りませんでした。繊維状の鉱物の総称なのね。まあ、言われてみればだから…
茨木のり子。6編の詩集から、童話屋さんが編んだアンソロジー。わたしが一番きれいだったとき、とか、自分の感受性くらい、とか、有名どころはもちろん漏れることがなく。私が一番きれいだったとき、の空が見える突き抜けた明るさは以前より大好きなのです…
池澤夏樹。借りてきたのは結構何度目かになりますが、今回は無事に読了。やっぱり異動で帰宅時間が早くなったのは相当大きいなぁ。それはともかく、1999年1年間の読売新聞朝刊連載。いま現在続編を連載しておられるので、その後を少し知っていることは少し…
オーボエ奏者、茂木大輔氏。前々からのだめカンタービレのSpecialThanksのページで気になっていたので、うっかり購入(国家の品格を買いたくなかったから、というトコロも)。観察眼もすごいが妄想もすごい、という二ノ宮さんの帯での売りは、正確です(笑)…
月神シリーズ4作目(これがちゃんとしたシリーズ名みたい)で。 あれあれ、えっと、終わっちゃった。もう1冊あるんじゃなかったの?・・・それは私の一方的な誤解で、確かに前作のあとがきにも四分の三が終わったようなことをお書きでいらっしゃいました。…
田中芳樹。え、田中芳樹?奥付を見ると2005年。え、知らない、知らない、いつの間に。大きな活字、少なめの行数、行き届きすぎくらいの振り仮名、立派で少々不思議な装丁(布張りの部分と紙張りの部分が。図書館がしたことのようにも見えないし、けれど(こ…
梨木香歩。家守綺譚と対の本。家守綺譚のような不思議もあり、けれどもより現実に近く、そして現実におののかされる本。ネタバレ厳禁な類の本。家守が雨だったら、こちらは乾いた太陽。でも、どしゃっと降った雨道の描写もあるんですよ。 滞土録の「土」は土…
梨木香歩。ずっと読みたかったのをようやく図書館で見つけて(当地の図書館見直した!)嬉々として。 今まで読んできたのと、とても感じが違う。丁度、吾輩は猫であると夢十夜が違うような感じに違うのです。予想してなかったけど、これはこれでとてもうれし…
たつみや章、月の神シリーズ3作目。うお、登場人物の出入りが激しいぞ(<主要人物ではお一人亡くなっただけなんですが、こんなに早く退場するとは思わなかったのでこんな感想)。ええと。 エビアンワンダーを思い出しました(笑)。強いヤツが勝って弱いヤ…
ちゃんちゃんと季節がめぐっていくのはいいことです♪瞳子ちゃんは相変わらず凛々しく素敵です。今回は別ルートから可愛いところも見えてなお素敵です。・・・・・私瞳子ちゃんにぞっこん惚れ込んでおりますが、いったいいつの間にこんなことになったんだろ・・…
あれ?下巻が出るまで待ってようと上中読んでいなかったのに。下巻もとっくの昔に出てるけど、3冊そろいで見かけなかったから今まで読んでいなかったのに。・・・読んじゃった。(^_^;) 茅田砂胡。やっぱり断然こっちの方が、いいよう。相変わらずにぎりぎり…
月の神シリーズ2作目。(勝手にシリーズにタイトルをつけるのはいかがか) 進んだようで、進んでない。たぶん主人公ふたりが、動くというよりは流れているからだと思うんだけど、確かに彼らは考えているから、そういう時間はきっと必要なのだ。したたかであ…