細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

2008-01-01から1年間の記事一覧

2008年の

結果のまとめ。88冊。末広がり、ってここ4年間で最小ですよ!(苦笑)。 今年一押しは、なんといっても「メンデ――奴隷にされた少女」です。お薦めします。 2008年12月 (5) イノセント・ゲリラの祝祭/彩雲国物語 黒蝶は檻にとらわれる/今に生きる親鸞/親…

イノセント・ゲリラの祝祭

年末に妹ちゃんに貸してもらった緑のバチスタ(笑)@海堂尊。さすがにこれは、ミステリーじゃないよねぇ?(^^ゞ赤ほどじゃないけど、楽しかったです。お役所の検討会の姿は、さもありなん^_^;。坂田局長でしたか、いい味出してます。さて次は、何色かなあ?…

彩雲国物語 黒蝶は檻にとらわれる

本屋さんで予期せず見つけた彩雲国新刊♪だんだん秀麗ちゃんというより王様のお話となりつつあるシリーズは、今回ストーリー展開重視でしたでしょうか。いつ読んでも秀麗ちゃんは素敵ですが。黎深さんのお話では、エピソードがどうあれないはずだ〜。 ネタバ…

今に生きる親鸞

吉本隆明。今度は破戒僧の親鸞さま。哲学者でもある。宗教家だったかな?いや、多分ちゃんと宗教家の親鸞上人だったと思いますが、忘れちゃった。 宗教の大衆化が、当時の批評の引用とともに語られて、この間の本よりは評伝だなあという感じ。しかしあんまり…

親鸞をよむ

山折哲雄。読む、というかとてもエッセイに近い感じ、次の吉本隆明の親鸞とはだいぶ違う、破戒僧というよりも経も読まないことはない、人を殺した人は如何にして救われるのかを問う、和讚をうたうまどやかな親鸞がみられます。 しかし実際どんな人だったんだ…

雇用改革の時代 働き方はどう変わるか

八代尚宏。1999年版なので、労基法も派遣法も11年改正にけりがついたそんな時代。思えば遠くに来たもんだ…って、そんなことないか。労働法はあの頃からが今まで続く一つのエポックだと思われます。 規制改革会議はそれより後のことですが、おっしゃっている…

若きウェルテルの悩み

古典!まあ、しかし、多少いらいらしつつもなかなか面白かったです。なんせウェルテル君は、人生を謳歌している〜。ただの横恋慕ではない辺りもどきどきします。相性って、ある。 しかしウェルテル君が悩むのも、道徳的でありますね。彼は浮気したわけでも、…

堀田善衛・深沢七郎全集

記念碑、河/笛吹川、東京のプリンスたち、アペニン山脈にて。堀田善衛を読むためにもらってきたのだけど笛吹川(深沢)に飲み込まれました。東京のプリンスたちは何だか微笑ましかったな。河は滔々と流れておりました。思想には賞味期限があるかしらん。多…

静かな大地

池澤夏樹。読みたい本がネットで確保出来るって有り難い。 これは淡々と、淡々と重奏低音を聞きながら滑って行く静かな物語。波瀾万丈なんですけどね。官立農園の若い空気が眩しくて、葬送に家を焼く風習の温かみと重みを思って…最後まで語っていくとネタば…

マリア様がみてる 卒業前小景

いつまで先延ばしするんだ!とタイトルを見た瞬間は思ったのは本当のところでありますが、非常に良かったです、これぞカタルシス。次の日も楽しみです。

自由と規律

岩波新書の古典ですね、って古典であることは知っていた(何せx年前に高校の先生に薦められていたのだからして)けど予想以上に古典ですね、の昭和24年の文章です。今でも全然読めますけどね。 固陋なところがあるにしても厳然として生徒の前に立つ教師は美…

ことばの意味

読んでから少々時間が経ってしまって、さて、何のことばがあったかな。のぼるとあがるとかくぼむと引っ込むとか干すと乾かすとか。比べてみてことばの意味を探すお話。忘れていても楽しかったことは覚えているけど、さてはて、そんな読みってどうかしらん。

夢の書 上・下

メリングのケルトファンタジー最新作。何と上下巻2段組、これまでのコンスタントな厚みからすると驚きです。しかしするすると読めていきます、多彩な土地と登場人物。そうそう、舞台はカナダです。 前作にロマンスがなかった主人公、つまり子どもであった彼…

時の旅人

アリソン=アトリー。メアリ=スチュアートの時代とのタイムファンタジー、ちょっとしたご縁があって借りてきましたv 時を行き来する神秘と不安と喜びと、小さく確かなロマンスと、メアリ=スチュアートをめぐるスリルとサスペンス?・・・いえそんなことは、…

ご冗談でしょう、ファインマンさん 上・下

エッセイといいますか回想録?しかしものすごくエンターテイメントでした。物理学者ファインマンさんの、愉快な日々。考えることが好き、人を煙に巻くのが好き、女性が好き、人生賛歌かな。やだな、こんな面白さのかけらもない感想^^;。とにかく、(ちょっと…

ハワイイ紀行(完全版)

池澤夏樹♪案外まだ読んでないのあるんだな〜、ということも嬉しいです。文庫では最後の2章が書き下ろしのようでそれで”完全版”ってことなのかな?天文台銀座とか全然知らなかったし人間が発熱体ってそれはそうなんだけどそういう些細な表現とか、好きで、そ…

ふたりで読む教会の結婚式 大切な12のこと

実用、じゃまずいのかもと思いつつ、前回の似たような本の記事もいまチェックしたらこのカテゴリにしてました(笑)。うん、ぶれてない。筆者は吉村和雄さん、品川教会の牧師でいらっしゃいます。 可愛らしい絵で、とても親しみやすかったです。よい夫婦にな…

記憶の国の王女

ロデリック・タウンリー、布施由紀子訳。原題は「とてもすてきな大きなこと THE GREAT GOOD THING」読んでる最中に原題の見当がついてしまう(原題は作中に出てくるので)タイトルの意訳というか変更も微妙だけど原題どおりでは内容がわからないのを嫌った気…

四季の彩り―秩父路の民話

市川 栄一、池原 昭治。こういう再話の取り組みがあり、ちゃんと出版されていて、ちゃんと地元の図書館がそれを持っているのが素晴らしい。♪ってあれ、ここって秩父ですか?(違うような。) 転勤族って、こういうところはだめですなぁ。いやこういうところ…

空の中

有川浩をだんだんさかのぼって行っています、っていうか引っ越していまの図書館で最初に検索かけて最初にネット予約した本。18人待ちをついに借り、もちろん読んで速攻返しましたよ。いやはや、待った甲斐ありました。海の底より痛くなくて甘さ強めで、で…

別冊図書館戦争2

図書館戦争シリーズも、これでみんなお終いです(>_ 緒形副隊長が1話とってます。これは文句なしにすごく良いです。 → Amazon.co.jp

夜の展覧会

ついついそしてあっというまに立ち読んでしまったクラッシュブレイズ(もはや読んでる順番ばらばら^_^;)。うん、これは、安心して面白かった、望むべきでないものは望まれず、そして彼らしく、もちろん彼ららしく、なによりヴァレンタイン卿が素晴らしい♪グ…

マルグリートの輪舞曲

だんだん、単純に楽しめるようになってきたかも?(-_-) ま、それはそれで。いいんです、楽しいことはいいことです。 → Amazon.co.jp

坂の上の雲 1〜8

予約までして1巻を借りたのだけど、実は実家に全巻揃ってた灯台下暗し。二度の帰省をフル活用してわくわく読了。むかし貰った単行本1巻を、結局読まずに手放した、そういえばあれはもう十年以上前、単行本の装丁はとても良いのですけれど、しかしお手軽文庫…

メンデ――奴隷にされた少女

これは。 すごかった。飲み込まれた、胸はざわついた、眼が離せなかった、これはノンフィクションで、しかも19世紀の話ではなくて、いま、ほんとに現在のいまの話。 それでも、これは重苦しいだけの本ではありません。書いてあるのは本当に重大で深刻なこ…

しゃばけ

畠中恵。この間yomyomを読んでから、読みたかったのですよ、のあやかし推理小説?。穏やかに、しっかり楽しませていただきました。と、その穏やかさの中に筋をすうっと通すのが、それあってこそ素晴らしいシリーズでございます。続きもきっと、読みますよ。 →…

バッテリー 1〜6

書くまでもなくあさのあつこ、スロースタートのはずが怒涛の全巻読了です。 もちろんずっと、ここ2年くらい読みたかった話題作、なかなかご縁がなかったのですが、不意に。何時も図書館に行けば必ず児童室に立ち寄ります。いまはヤングアダルトが充実してい…

眞マ国から愛をこめて

2か月連続のまるマ今度は外伝。先月はストーリー重視だったので、よりゆっくりキャラが見える今月がまた嬉しいです♪賢者サマは愛しいですv → Amazon.co.jp

夏の詩100選

石川忠久、NHKライブラリー。先日の李商隠の勢いで再び漢詩。夏の詩、採蓮曲を期待したんだけど、それはなかったな。でも蓮はあった♪それから蛍があって、解説だけど李商隠が出て来た。それは嬉しいo(^-^)o。よかったのは秋夕、宮女詞でとても透明。…

オンタロスの剣

読み飛ばしてたクラッシュブレイズ、最寄駅の本屋さんで特集?されてます。あとパピヨンを読んでないらしい。スカーレットウィザードが終わって何年経ったかなあ? 楽しいことはいいことです。それでも好きだから新しい皮袋を求めると、我ながらいい加減しつ…