細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

2010-01-01から1年間の記事一覧

2010年の

66冊。少ないな・・・(^_^;) 2010年12月(5) 十字軍物語1/エイズの常識/国盗り物語(1)/社員が”うつ”になったとき/双極性障害/働くということ 2010年11月(5) フランスにおけるライシテ(脱宗教性)の歴史/心の脳科学/精神科にできること/ハリー・…

十字軍物語1

2010年最後の読書は塩野七生。実家から借りて帰って結局実家に持ち帰って読む落ち。でもやっぱりいいですね♪タンクレディに萌える物語だったのかも(笑)。 …でもハンニバルやカエサルとはやっぱり違うのは、私の歳か塩野さんの円熟かそれとも時代か。 ここで…

エイズの常識

講談社現代新書の古い装丁。1993年だったかな?書かれてるエイズの封じ込めに日本が成功したのか失敗したのかも知らないていたらく。さて? いまを知らなきゃ、と思わせる古めの本。

国盗り物語(1)

土地のもの読んでおこうよ!という主要動機。ストーリーというかキャラクターもいいんですけど、やっぱり土地の描写や地名にこころうごく司馬遼太郎。斉藤道三、美濃は加納の城主になりました。(1巻終了時点)

社員が”うつ”になったとき

産業医の取材した、職場のうつのエピソード(いや「症状」って意味じゃなくて日本語でいうエピソードね)。前向きに構成されていますが、どれも深刻・・・。しかしあくまで予防に繋がる新書です。ありがたいことです。

双極性障害

双極性障害、躁うつ病のことですね。昔の躁うつ病より診断の範囲が少し広いようですが。っていうような基礎知識をふむふむと仕入れる。しかし、ストレスでなるものじゃないような感じだな・・・労災にならないな・・・(ストレスの影響を受けないというわけ…

働くということ

ロナルド・ドーア。義憤、憐れみ、慈善、そして自己利益―「あなたの不安は私の平和を脅かす」。労働が公正であるべき理由は何か。そして実際にはどうして公正にならないのか。不快な仕事ほど賃金が安く、おもしろい仕事ほど賃金が高くますます高くなる。高い…

フランスにおけるライシテ(脱宗教性)の歴史

クセジュ文庫ってはじめてかも。フランスの脱宗教性はカトリックとのせめぎあいだったのね。イスラムのスカーフにたどり着く歴史は長く、政治的で、すなわち現実と妥協と合法の中に相手を取り込むしたたかさ。 後書きにコメントのある、日本のライシテは、実…

心の脳科学

脳はここまでわかっているっていう話。4コマ漫画を見て笑うのでも、心理を考えて笑うユーモアと、そうじゃない類のユーモアでは、働く場所が違うんだって、びっくり!精神障害の治療に使えるのはいつかわからないけど(この本に出てないだけかも)、そんな…

精神科にできること

野村総一郎、講談社現代新書。精神科を平易に概観、歴史も典型病例も、大変ためになりました。操作的診断という日本語の意味とか。

ハリー・ポッターと謎のプリンス 上・下

楽しかった、すこしあっけなくも。でも結びも良かった、何だかビルディングスロマン(はじめから?)。 マルフォイが記号でないのはめでたいことで。スネイプ先生をまだ信じてたりする私です。

ここがおかしい、外国人参政権

どんな本かと手に取ったら、判決文の蛇足ないし傍論はよくない、というそれに尽きる話?でした。賛成、反対それぞれの頭の整理にはなりました。私は統治権の不可分を信じていないので、地方参政権には賛成ですが。 最高裁の傍論に意味があるのは、今度そこを…

こまったさんのサラダ

懐かしいよね、わかったさんやこまったさん。図書館で何となく呼ばれて立ち読みです。今夜はサラダ、じゃがいもの馬車でサラダ。いろいろ楽しいそのふしぎに、紙パックや缶詰が飛び交ってるのはご愛嬌♪

2階で子供を走らせるなっ! 近隣トラブルは「感情公害」

ちくま新書。騒音トラブルについての良識と夢があふれる面白くて熱い本。興味深いのはアメリカの公的機関のADR、必ず対面というその調停。個別労働関係紛争に使えないかなあ。調停者の講習、受けてみたいです。 法の力への冷めようもまた。話し合いでトラ…

二ほんのかきのき

図書館でふと手に取った絵本。日本の柿の木と間違えたのは内緒。柿の木は山と見てるのに花には覚えがない。色付いた葉は深い紅で綺麗だよね。

世界空想動物記

これまた図書館の除籍本。さらっと楽しかった。やはりペルシャはアルスラーンだね、ってことで。 追記。カテゴリがわからない・・・。小説じゃないけど、ううむ。

ぼくらの島根県

図書館の除籍本をもらってきた品。昭和55年だった(笑)。まだ地続きでなかった島があり、もうない町の名前はまだ分かる、銀山はすっかり賑しい。 ようやく大社造りを理解した(おいおい)。密貿易の発覚がなぜ竹島事件なのかも。間宮林蔵って隠密だったの?!…

シアター!

有川浩の新刊です♪日帰り出張帰りに手持ちがなくって本屋さんに寄ったらこんなものがvさっくり楽しませていただきました。 ヒロインと兄弟もいいですが、それにも増して格好いいのは牧子さん♪ 劇中劇の、いや劇そのもののどきどきも、物語を堪能です。とこ…

シュタイナー入門

買う本に迷ったら講談社現代新書。いつも似たようなのしか買ってないなあ…。しかしこれは広く浅く読みやすかった。教育にも思想にも偏らずに農業とかまで万遍なく。そして問いが自分に帰る導入と、瞑想体験を語る後書きが、ただの紹介と違う白眉です。

全日本 食の方言地図

日経新聞土曜版の連載らしい、いまは載ってないのが残念なところ。カツ丼とか(新潟の醤油だしカツ丼は美味しい)肉と言えば(うちは一応肉=牛。でも他人丼を牛ではやらないよ)とか冷やし中華とかそれにマヨネーズとか(違和感ない)♪ 何よりの収穫は「東…

個別労働関係紛争処理事案の内容分析

ありそうでこれまである筈もないものすごい情報の山。裁判は「恵まれた」?レアケース、ダブルスタンダードはかねて言われたことだけど、これまで見えなかった紛争の姿。 行政から示すのもなかなか微妙、いや網羅的、毎年というよりも(それはそれで毎年され…

路上からできる生活保護申請ガイド

お友達から贈っていただいた貴重な品。いいのかな、私があれを持ってるままで。ためになります生活保護の仕組みもわかる。 水際作戦が起こる理由は何より予算と思いつつ、でもたぶんそれだけではない。いつまでもになりかねないことの違和感と、だからってそ…

台湾紀行

相方さんちに鎮座して、狙っていました街道をゆく。大変しみじみよい本でしたが、行きたくなるというのとは微妙に違う。土地の話、歴史の話もさりながら、やはり人の話だからこそ。矢も盾もたまらず台湾に飛び、道を、ひとを探して号泣した、その人の話に心…

生きながら火に焼かれて

婚前交渉を持ち、妊娠したために、親族から焼き殺されかけた女性の自伝。もうそれ以上に言えることない。 それが「読めて」しまう現実感のなさ、だけどどこか、いやそこにある現実。 その後も語られているのが救いでもあり、でもその後がなかった少女たちもそ…

オドの魔法学校

ファンタジーらしいファンタジー。主人公がトリックスター、ひたすら地味だけど地に足着いた魔法の匂い。芸人はともかく王女まで出て来たときには一体どこまで拡散するのかと思ったけれど、ぎりぎりまでそんな感じが最後にくるっと輪を閉じる、まさに巧みな…

ベーシック・インカム入門

光文社新書、山森亮。最近よく聞く?BIについて、よくわからないから借りてみた。 BIと負の所得税は資産調査の有無が違う。BIの要件に「生活に足る」額を求める人とそうでない人がいる。即ち、額は一律という人とそうでない人がいる。 働かなくならな…

ファロットの休日

作者曰く、ファロットの暇つぶし。賑やかに?楽しめました。占いが都合よすぎだけどまあご愛嬌。ヴァンツァーsideのヒロインが、鮮やかで素敵です。

労働法

待望の荒木先生の労働法の教科書、いえ去年の本ですよ、そしてもちろん去年読み終わっているのにいまさらいまの感想なのは、他にもまだ感想書いてない新しい労働社会に引きずられたから…ヾ(^_^; 労働法、労働契約法の入った労働法だけどそこもなんだけど国際…

哲学の誤読 入試現代文で哲学する

この本は面白すぎた。図書館で見掛けて永井均に中島義道に野矢茂樹、北大東大早稲田に名古屋。あ、大森荘蔵。ああ、著者は入不二基義。解きました!しかし難しかった…。学生時代にここまで難しかったかはわからないけど、哲学書は高3の私よりははるかにたく…

しゃばけ読本

和みついでにたぶんドラマ化記念のいろいろ本。鳴家がたっぷりで可愛い。