細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ゲドを読む。

本じゃないだろ〜って突っ込みがありそうですが。いわく「文庫本のかたちのフリーペーパー」。配布開始から半月以上が経過したこの時期に、まだ本屋さんに置いてあるとは思いませんでした。・・・配布本屋はチェックしてたし配布日も押さえてたんだけど、配…

夢の守り人

ということで守り人シリーズ3作目、上橋菜穂子。舞台は戻ってチャグムやタンダが出てきますv 誰もが、少しづつ間違えて、すこしたくさんづつ活躍する。師匠も弟子も、そして子どもも。齢を重ねることがさりげなくも力強く肯定されていてうれしい。そしてま…

話せぬ若手と聞けない上司

山本直人さん。博報堂から独立された方だとのこと。図書館の閉館時間が迫っていたのでえいやっと手に取ったというか、部下でもあり上司でもある私としてはたまには即効薬的読書もしてみたかったというか。でもとても面白くて、だから^_^;即効薬、ビジネス書…

闇の守り人

守り人シリーズ第2作、上橋菜穂子。・・・・・・物語り上手いよ〜! 前作とはまったく別のものとして、(でも分裂してるわけじゃなくって、)見事に構築されてる凄みのある世界。人物の魅力は変わらないけど、世界にも、そこに生む物語にも前作に増して圧倒…

ぼくは毒ガスの村で生まれた。

化学兵器CAREみらい基金編著。中国大陸に残された日本軍の毒ガスのはなし。それから日本での毒ガス製造工場とか。扇情的な文章はまったくなかったですけれど(かなり読みやすいと思います)、怖いですよ。だってどんなに防護しようとしてたって製造・使用…

日本の雇用

島田晴雄先生、1994年。うお、まだ就職協定が生きてるよ〜。新卒一括採用、年功賃金がかつてなぜ合理的であり、そしていまはそうではないのか。春闘がかつて如何に合理的で、そしてそのこれからの意義はなんだろうか。「いま」「これから」は十年以上前な訳…

なぜ人を殺してはいけないのか

永井均×小泉義之。対談とそれぞれの論。1998年初版、哲学はさすがに1998年版はまだぜんぜん賞味期限切れではないんだなあ。永井さんが好きで手に取ったところ、小泉さんのも機会があれば読みたいと思わされつつ。 率直な感想は、「もったいない!」。議論は…

池澤夏樹の旅地図

新刊入荷が市報に出てたので、いそいそと。でもごめんなさい、延長手続はしたけど1か月借りていました。何かいろいろ入ってました^_^;。過去作品一覧・紹介文付とか、お勧め旅本・音楽・映画とか、でもちろんエッセイ、それから写真。話は沖縄と、帯広と、ギ…

ドルイドの歌

メリング3作目、訳は3作目だけどこれが処女作。そして私にとっても初めてのクーフーリン。ううむ、知らないことだらけだな。 3冊読んで物語としては歌う石がいちばんと思っているのだけれど、本作の魅力は何といっても「男の子」!。そりゃ考えなしかもしれ…