細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

安部公房 大江健三郎集

現代日本の文学47、学習研究社。これまた前の図書館で、読書週間にいただいてきたもの。どちらも初めて読むわけじゃないけれど、でもまあ限りなく初めてに近いかな?まずは安部公房、このひと、赤い繭みたいなのばっかり書いてるわけじゃないんだね〜。 昭…

雅歌を読む

榊原康夫。牧師さんかな?雅歌そのものが読めることを期待して借りたので、期待はかなえられましたがそこにたどり着くまでは少々長かったかも。分量的には大したことないんですけどね、なにせ読者がすでにそれを読んでいる、その前提での文章なので(まあ、…

結婚式っておもしろい!?

たかはしみき。こげぱんのひと、ってこげパンのイラストは見たことあるけど漫画はないかも(って、あるのか?)でもほかでも何か読んだことあるような、ううむ。まあいいや、ついつい本屋さんで平積みをさっくり立ち読み。結婚式場がどこか分かっちゃったの…

鴎外 闘う家長

山崎正和!確かにこの間鴎外記念館に行って、いったいあの家族への手紙の溺愛ぶりはなんなんだろうと思いはしたんですよね。すこし無理をして家長たらんとし、最後の方、長男から紹介されるエピソードはひどく痛々しい。鴎外は父親の存命中から家長となって…

マリア様がみてる マーガレットにリボン

週末にさっぱりと楽しみましたいつもの名高いライトノベル。志摩子さんのお話とか聖さま利江子さま容子さま。あれ、祐巳ちゃんのお話ってあったっけ・・・あったな(笑)。いつもながらたいへん楽しく読みました。いつでもほっとできる読み物であることに感…

彩雲国物語 黎明に琥珀はきらめく

家の近くの本屋さんでは買えなかった(1冊しか入荷できなかったらしい)彩雲国新刊。GWのさなかに出かけた先で相方さんを待たせて購入f^_^;いやしかし買えてよかったです! これまた待望の絳攸様編、藍様編が実は藍様編でなかった程には絳攸様編でないこ…

キップをなくして

池澤夏樹。ヤングアダルト充実の図書館です、とこの一冊で判断するのはいかにも早計ですがその気分。読みたかったからね。 駅の子の話だけど主題は駅じゃありません。でも楽しいのは鉄道の小話(笑)。さっぱりしみじみ、よい物語でした。

「論語」の話

吉川幸次郎先生。2008年の一刷ですよ。もちろん中身は古くって、1966年のNHKラジオ放送。でも全然古くないよ〜。 いくつかの節を(詩的に)美しいと記す(じゃない、語る)語りぶりが大好きで、そしてこの本一番の収穫は、君君たらずとも臣臣たれの出典で…