細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

レディ・ガンナーと二人の王子(上)(中)

あれ?下巻が出るまで待ってようと上中読んでいなかったのに。下巻もとっくの昔に出てるけど、3冊そろいで見かけなかったから今まで読んでいなかったのに。・・・読んじゃった。(^_^;) 茅田砂胡。やっぱり断然こっちの方が、いいよう。相変わらずにぎりぎり…

地の掟 月のまなざし

月の神シリーズ2作目。(勝手にシリーズにタイトルをつけるのはいかがか) 進んだようで、進んでない。たぶん主人公ふたりが、動くというよりは流れているからだと思うんだけど、確かに彼らは考えているから、そういう時間はきっと必要なのだ。したたかであ…

白昼堂々

そりゃあ4巻を読んだら、最初から読むしかないですよね、の長野まゆみ。付かず、離れず、でも濃厚な世界がいいです。ところで、表紙のほかに口絵がひとつ付いています。縁側で涼をとる少年の。「装画 長野まゆみ」ってあったんですけど、え、あれもこれもご…

国家の品格

藤原正彦。200万部も売れてるならひとりくらい、と品格に欠けることを考えてみて、立ち読み。いえいえ、むしろ買いたくなかっただけです(じゃあ読まなきゃいい(^^ゞ)。別の本予定外に買ったから許して(^_^;)。 言いたいことはわかりました。4分の3くらい…

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

日本語をやっと図書館で借りることができました。英語版を思いのほかちゃんと読めてたので嬉しい♪クルックシャンクスのやったこととか、マルフォイたちがハリーの二度目の試合のときにやったこととか、ちょっと読めてなかったかな。 しかし日本語はありがた…

どこでもないどこか

日野啓三。実は手に取る前は平野啓一郎と勘違いしてた。簡潔な文章で、冷たい透明な浮遊感を感じる。まさにどこでもないどこかで、連作かと思ったら(中身は短編6本)違うんだって。そのことにまずびっくり。 途中のゴム林のスコールのみずみずしさが、一冊…

月神の統べる森で

たつみや章。これはずっと前から読みたかった児童文学で、もっとファンタジーかと思ったらむしろずっと歴史寄り(神さまの息づく世界ではありますが)でした。お話として期待は裏切られておりません。固い倫理と愛情の流れた物語。 楽しいところはたくさんあ…

アインシュタインの宿題

表紙がかわいい。そして軽いソフトカバー、中を開くとアインシュタインの言葉、見開きの6コマコミック、そして解説。 この手の本は何種類読んでも楽しいし(ものがよければ)そしてこれは間違いなく楽しくてまじめでものがいいんですが、何種類読んでも忘れ…

さおだけ屋はなぜ潰れないのか?

山田信哉。さすがに売れているだけあって(?)読みやすい。女子大生会計士の事件簿を書いてる方でもあって、そちらも本屋さんでぱらぱら見たことがあるんだけど、読みやすかったなあ。買うところまでは至らなかったんだけど、こちらは親が買ったようなので…

村上春樹、河合隼雄に会いにいく

これまた家に転がっていたので。こんなの買ってあったなんて知らなかったよう!と思って聞いたら3年前くらいに買ったらしい。この対談それ自体は10年前、1995年。震災とサリンの年、村上春樹はアンダーグラウンドを書いている最中。ちなみに、私は村上春樹は…

ミシェル 城館の人 第二部 自然・理性・運命

行きと帰りの電車の中で読んだから、この一冊がうっかり私の中で2つに分かれてしまいました^^;。前半は孤独について、後半はなんと言ってもすさまじいカトリック?とプロテスタント?の争いについて。いえ、後半はそれではミシェルの話ではなくなってしま…

女の部下を叱れない 男の我慢・女の不満

これは古いですね。均等法第2世代になるのかな?平成7年、女子大生の就職難が言われていたころの出版です。研修所の図書館に転がっていたのでふと手に取り。マネジメントの本かと思ったら、相談事例の本でした。著者は東京都で労働相談をなさっている方。こ…

学校と社会

デューイ、といえばプラグマティズム。ってのは覚えていても、プラグマティズムって、何だ? この教育論で描かれるのは、学校が社会につながっているべき、というか「生活体験」から学習していかなければいけない、という理想。糸つむぎから羊毛、綿など繊維…

労働関係の変化と法システムのあり方

感想を書くのが難しい、というのは頭に入っていない、ということでありますが。某所でリーディングアサインメントがかかっていたので便乗して(?)読みました。借りる機会があったから、というのもとても大きい。 戦前の労使関係も興味深かったのですが、や…