細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

2012-01-01から1年間の記事一覧

2012年の

2012年、49冊…。でも、カラマーゾフの兄弟はやっぱりすごかった。面白かったです。 12月(2)空飛ぶ広報室/ルポ労働と戦争ーこの国のいまと未来 11月(2) #6 1・2 10月(4)神様がくれた指/カラマーゾフの兄弟 上・中・下 9月 8月(10)法と経済で読み…

空飛ぶ広報室

有川浩。久しぶりに?真っ向から、テーマそのものが自衛隊。ラブコメのただの舞台じゃなくて。いや過去のがただの舞台だったというわけじゃないけど、それでもなお。 ちょうどルポ労働と戦争を読んだときだったので、かな?いちばん印象に残ったのは「専守防…

ルポ労働と戦争ーこの国のいまと未来

島本慈子、ルポ解雇の人ですね。丁度同じ時期に有川浩の空飛ぶ広報室を読んでいたので、ギャップというかスタンスというか、いや同じこと言ってるようでもあって、いろいろクラクラ。 労働と戦争の関わりを、基地労働者とかに問うのかなあ。でも自衛隊員には…

No.6 1・2

あさのあつこのナンバーシックス、読み始める前はなんとなく敬遠してたんだけど読み始めるとやっぱりはまっちゃうんですよね〜。(バッテリーもそんな感じだった。)しかし、図書館の都合もあって、いまのところまだ2巻までしか読めてない(^^ゞ。 SFですが…

神様がくれた指

佐藤多佳子、これは一瞬の風になれより少し前の作品ですね。主人公は職業的なスリの青年、物語の面白さにとぷんと浸かれる作品です。

カラマーゾフの兄弟 上・中・下

原卓也訳、新潮文庫。つまり新しいのじゃない方の訳。本屋さんで3冊揃って並んでて、いまなら読めるかもというか買わなきゃ読めないというか、とにかく呼ばれたのでした。 1月近くかかりましたが、無事読了。ちゃんと面白かったです、最初に目の前の話が何…

法と経済で読み解く雇用の世界

大内伸哉、川口大司。作りは労働法で、中身は経済かなあという感じ。それは私が法律の方に寄っているから思うのかもしれませんが。労働法の胆は目の前のフィクションでなく困っている誰かと、過去にたくさんいた困っていた人々で。前者はストーリーの設定や…

職人

永六輔。職人語録をさまざまに。お役所は目の敵に?尺貫法にくびを傾げる私も労働基準法を擁護するので、それぞれいろいろあるんだろうな。 庭師は庭木を育てない、そのままにする。そのままにできる。読んで一番の感銘です。

陰陽師

夢枕獏。コミックの絵が頭の中で動くのは否めない(笑)。読みやすくて楽しい。博雅は文章の方が線が太いかもしれない。 イメージがあるから余計に読みやすいんですよね。どちらも読めるのは幸せです。

十字軍物語2・3

実家から持って来たのに結局次の帰省で読了です。でも読み始めるとあっという間、獅子心王格好いい〜(笑)。いやしかし、実はしたたかなフィリップの、いやフランス王の巻なのかも、テンプル騎士団の迫害で終わる結びは戦慄です。 バリアーノ・イベリン、ア…

ラブコメ今昔

有川さんの自衛隊恋バナ(^-^)/ 表題作のラブコメのずしっと重み、ブルーインパルスの怖さの奥。クジラの彼も大好きですが、舞台紹介からさりげなく次に進んだ感のある短編集です。

鬼談百景

小野不由美のこちらは短編怪談です。怖いのも怖くないのも長めのも(4p)短いのも(1p)、私は長編に比べて短編への感受性は鈍いので、残穢よりは構えずに読んだのですが、怖いものは怖い(>_ どういう契機で書かれたか(ネタは何か)は、残穢を読みまし…

残穢

小野不由美の新刊です♪見ての通りのホラーなので、しかし、ゴーストハントからこっち、だいぶホラーに免疫付いてきた♪しかししかし、もともと得意じゃないってことは変わりない、しかししかししかし、何と言っても小野不由美なんだもの。 ネタばれってほどは…

太陽神の司祭 上・下

ヴァルデマールの新章、カースの司祭見習いの青年が主人公。エルスペスだけじゃなくてタリアもかなり出てくるのがちょっと嬉しい。 物語は真面目なのにエンターテイメントだよなあ、っていつも思う。主人公の彼はほんとに好青年で和むのです。

夏と花火と私の死体

乙一の本、初めて読む。フジリューの表紙で手にしたら解説が小野不由美だったから(笑)。 死体の私の一人称のふわふわとした不思議なさすぺんす。よく考えるとぞくぞくするような、でもふわふわ感がいい、暑くてひんやりの夏のお話。

はじめての言語ゲーム

ヴィトゲンシュタイン、読んだことないけど。橋爪大二郎先生の講談社現代新書。わかりやすくて面白かった、ってわかりやすいって言えるほど分かっているのかって問題だけど。 2人4語の言語ゲームはおもしろくそして美しい。言語ゲームはゲームではない。ふる…

日本人の知らない日本語3

凪子先生の日本語学校マンガその3、そうか日本語学校にも卒業式があるんだ!って当然か(笑)。そこも含めて異文化体験w、もう続編はでないのかなぁ・・・

もう牛を食べても安心か

福岡先生はあの福岡先生だろうかと、思って読み始めたら間違いなくそうだった。タイトルは出版社が付けたんだろうけど、でも中身とまあ合ってていい線だった。生物と無生物のあいだってタイトルにはもちろんかなわないけどさ。 あの本と違うところを書けば、…

RDG4 世界遺産の少女

相変わらず楽しかったv 楽しい理由は今回はキャラクターかな。生徒会長だけでなくって(笑)、写真部長?とか。 そうじゃないかな、泉水子ちゃんが頑張っているからかしら。そして深行くんが。話をごまかさない、照れ笑いもしない、そういうところに価値をみ…

三匹のおっさん・三匹のおっさん ふたたび

有川浩ですよ〜。文庫化されてて思わず買って、そしたら続編が単行本で出てそれも買う・・・って出版社の狙いにはまり過ぎててやだけどまあいい! 痛快活劇の帯は伊達じゃありませんで、現代なのにそんなのいいのかしらん(^_^)。おっさんたち、危険過ぎますv…

雪と珊瑚と

梨田香歩の新刊?なのかな。落ち着いてじわじわしみる、美味しいご飯のような話で。でも毒のある、でもじわっと。ああ。

獣の奏者 探求編・完結編

読んでなかった後半2冊、不意に読みたくなる理由は何だろう。まあしかし、読みたくなったんだし読めて良かった、いつ読み始めてもすごくいい、信頼の書き手です。 ラストはほんとにすごいのですが、3巻の終わりがしみじみ強いなと。強いって全然ドラマチッ…

軽度外傷性脳損傷

いわゆるMTBIの第一人者(たぶん)、石橋徹先生の本。でも症例がある、症状があると原因がそれであるとの溝に橋を掛けるのは、ほんとにむつかしいなとしみじみ思う。

生の冒険

キリスト教倫理なるものに触れよう、という契機で読んだのですが、倫理に宗教は関係ないかもって思ってしまった落ちでした。 ダイナミックに?チャレンジングに?そういう大げさな言葉じゃなくてよく生きることはもっと着実なでも冒険で。何というか、それっ…

天使たちの課外授業2

茅田砂胡のライトノベル、こんどは1より課外授業っっぽい。編み物っていいですなv

骸骨を乞う

彩雲国の最新巻は驚きのハードカバー、たくさんあるのはいいことだ、たぶん。 内容は「そっちか!」っていう驚きで、ネタばれかなあ、政の話じゃなくて、ひたすらに人の話、人の抱える夜の話。旺季さまや悠舜さんがお好きな方にはたまりません。側近達がお好…

武士道エイティーン

こんどはエイティーン、オムニバスと言ってもいいかな。緑子さんも桐谷師範も、美緒ちゃんもどれもいい話vいい話っていうのは、読んで引き込まれるというか、まとまり具合がすごくいい。本編でかっこいいのは吉野先生ですね〜。いやもちろん、香織さんも早苗…

武士道セブンティーン

シックスティーンがおもしろかったので、エイティーンまでいくつもりでまず二年生。なんだかすごく練れてる話。16の方が一気に行くけど、17はあそこもここも思い返していくとなかなか非がないような。16のように一本じゃない分散した話の作りは、16・17・18…

知れば知るほど面白い 朝鮮王朝の歴史と人物

実家に帰ったら韓流時代劇を見ていたらしくてこの本が。なかなか読みやすくておもしろかった。チャングムってもっと古い時代かと思ってたとか、ものすごく長い年代記(王様記?)が韓国にはあるんだとか。著者の先祖が出てきてびっくりしたり、そういえば族…

国語審議会

国語審議会の歴史を語る講談社現代新書。著者の立場がわかりにくくてちょっと読みにくかった。もちろん、立場を全面にだされても読みにくくはなっちゃうわけで、バランスってむつかしい。完全に客観的に読める内容じゃないからな〜。 その分、敬語絡みの後半…