細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

法と経済で読み解く雇用の世界

大内伸哉、川口大司。作りは労働法で、中身は経済かなあという感じ。それは私が法律の方に寄っているから思うのかもしれませんが。労働法の胆は目の前のフィクションでなく困っている誰かと、過去にたくさんいた困っていた人々で。前者はストーリーの設定や…

職人

永六輔。職人語録をさまざまに。お役所は目の敵に?尺貫法にくびを傾げる私も労働基準法を擁護するので、それぞれいろいろあるんだろうな。 庭師は庭木を育てない、そのままにする。そのままにできる。読んで一番の感銘です。

陰陽師

夢枕獏。コミックの絵が頭の中で動くのは否めない(笑)。読みやすくて楽しい。博雅は文章の方が線が太いかもしれない。 イメージがあるから余計に読みやすいんですよね。どちらも読めるのは幸せです。

十字軍物語2・3

実家から持って来たのに結局次の帰省で読了です。でも読み始めるとあっという間、獅子心王格好いい〜(笑)。いやしかし、実はしたたかなフィリップの、いやフランス王の巻なのかも、テンプル騎士団の迫害で終わる結びは戦慄です。 バリアーノ・イベリン、ア…

ラブコメ今昔

有川さんの自衛隊恋バナ(^-^)/ 表題作のラブコメのずしっと重み、ブルーインパルスの怖さの奥。クジラの彼も大好きですが、舞台紹介からさりげなく次に進んだ感のある短編集です。

鬼談百景

小野不由美のこちらは短編怪談です。怖いのも怖くないのも長めのも(4p)短いのも(1p)、私は長編に比べて短編への感受性は鈍いので、残穢よりは構えずに読んだのですが、怖いものは怖い(>_ どういう契機で書かれたか(ネタは何か)は、残穢を読みまし…

残穢

小野不由美の新刊です♪見ての通りのホラーなので、しかし、ゴーストハントからこっち、だいぶホラーに免疫付いてきた♪しかししかし、もともと得意じゃないってことは変わりない、しかししかししかし、何と言っても小野不由美なんだもの。 ネタばれってほどは…

太陽神の司祭 上・下

ヴァルデマールの新章、カースの司祭見習いの青年が主人公。エルスペスだけじゃなくてタリアもかなり出てくるのがちょっと嬉しい。 物語は真面目なのにエンターテイメントだよなあ、っていつも思う。主人公の彼はほんとに好青年で和むのです。