細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

りかさん

梨木香歩。客人が帰るのを駅まで見送りに行って、そのまま本屋さんにふらふらと。あっという間に読了、そうそう軽いわけでもない、謎(まだ理解できないこと)も結構ひっぱるのだけれどしかし読みやすい。導入がこれまた上手いのだ、ようこの気持ちもお母さ…

銀朱の花 祝福の歌

金蓮花。最近はめっきり買ってない。立ち読み所要時間30分強(すみません)。銀葉亭出してくれないかな〜と、それはさておき。 えーと、今回のお話は敵役がいま一つ。そのせいでわかりにくいと思う。もっと徹底してしまってよいのではないかと。王子さま役…

彩雲国物語 欠けゆく白銀の砂時計

新刊のペース速いなあ。見かけたら買う目下のところ唯一のラノベ。 お話の主題は7冊目になってもどれもこれも変わっていないのです。それが前向きで、いい人がインフレで、よいのです。しかしそれにしても作中で語られる「官吏」と「公務員」を引き比べてし…

裏庭

梨木香歩。美容室に行くのに手持ちの本がなかったから1Fの本屋さんに寄って、さて、何にしようか、と。あ、梨木香歩、それならやっぱり裏庭だろうと。軽い、軽い軽い取り掛かりでした。読み始めるときなんて大体においてそんなものではありますが。 すごか…

これがニーチェだ

で、読んでいた永井均。どこまで読んでも永井均。<子ども>のための哲学に書かれてあった<ぼく>がいまこのぼくであることの不思議が全編に脈打っている。おそるべき<わたし>の肯定。それは道徳を無に帰す。読めば読むほど「<子ども>のための哲学」に…

梅原猛の授業 道徳

「仏教」の方は数年前に読んだんだよなあ、何が書いてあったんだっけ。忘れた、忘れたんだけど読んだ後の気持ちは悪くなかったはずで、そういう忘れたことみんなは私の構成物質になっているはずで。 とはいえ覚えていた方がいいだろう、感想を書いて残すとい…

菜の花郵便局

2つ目のつかこうへい。・・・すいませんこちらは私には理解が及びませんでした。副題が「大人と子供のための童話」とされていますが、子どもにも読めるけど、やはり大人のための、初版の1988年の、大人のための童話かと。安保闘争とか、それは単純に肯…

二代目はクリスチャン

初めてのつかこうへい。まったりとお話が流れていたかと思っていたら、終盤近くの展開はあれよあれよと一気に。どんな感想を書いてもネタばれになりそうなんですが、久しぶりに「お話」の醍醐味を味わわせていただきました。 → Amazon.co.jp

希望格差社会

流行りの本。読むとどれも「知っている」と思うことは、本当は知っていたのではなくて、この人がこう言ったから周知の事実になったのだ。現に感じられている実感に、言葉を与えて認識可能なものとする、社会学者ってすごくてこわい。 読んでもだからどうすれ…

教育と国家

講談社現代新書って、いつの間にあんなポップな装丁になったんだ? 高橋哲哉。・・・って知らなかったけど、靖国問題の著者だ。そういえばそちらも(むしろそちらが)山と平積みになっていた。某超大型書店の平積みの仕方はちょっと引いてしまうほど。本棚1…

マリア様が見てる 薔薇のミルフィーユ

マリ見て最新刊。短編3つ、というか、どれも終わってないよう・・・(涙) 終わってないというのは主観です。もともとしっかりきっぱり続き物だから、おとなしく続きを待ちましょう、ということですね。電車内で読むために、一応買うつもりあったのですが、…

日本の雇用システム その普遍性と強み

小池和男、1994。本の有効期間って、どれくらいなんだろう? これまたやっと読み終わった(今回は1ヶ月くらい抱えてただけだけど、2年くらい前にも一度借りてそのまま返した(-_-;))。 日本の雇用システムは、常識外れの終身雇用でもなければ年功序列でも…

<子ども>のための哲学

永井均。ついでに言えば私が図書館で借りたのはこんな(↓)装丁じゃなーい。いえ、嫌いなわけじゃないですよ、あの装丁。 問いは2つ。「なぜぼくは存在するのか」「なぜ悪いことをしてはいけないか」。2つ目の問いの方がわかりやすい、なじみやすいと思っ…