2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧
大江健三郎。小説を読了したの初めてじゃなかろうか。長編というよりは連作短編集だから読めたのかも。 私、について思うよりも、作者、について思ってしまうのはどうだろうか。うまく入り込める人もいるとは思うのだけど。いっぱいいっぱいの作者とそれを外…
池田香代子。ソフィーの世界の訳者ですね。エッセイは翻訳ではなく哲学にかかるものだけど、「すべての構成されたものは滅びの支配下にある」=「諸行無常」の不思議と面白さ。 → Amazon.go.jp
経済学者玄田有史、ノンフィクションライター曲沼美恵。2004年の7月ですよ、この本。改めて見て、ちょっと信じられなかったりする。それからまだたったの1年2ヶ月で、ニートという言葉はこんなにも世の中(←これは私の主観というか私の興味関心が向い…
友達の家で一気読み。ユダヤ人にしてハンガリー人にしてフランス国籍保有の亡命者、数学者かつ大道芸人ピーターフランクル先生が、何を経て日本にいるか、とそういう話。時系列順の結構詳しい自伝で、どこかで盛り上がりがあるってわけじゃないんだけど、ど…
文春新書。すっごくけなしてるんだけど、でも嫌ってない、その絶妙な文章のバランス。ぜんっぜん物語ではない、トピックごとのばらばらな記述なのに、でも全体で、オランダ人というそのカテゴリは、やっぱり物語。楽しませていただきました。 → Amazon.co.jp
週末よく出かける辺りにブックオフができました。ということで梨木香歩。本の価値は、その厚さでも字の大きさでも計れない(当たり前ですが)という一冊。結構重い。天使の話だから、悪魔の話なんですよね。それもそうか。 悪意がもう悪意だかなんだかわから…