細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

詩歌

どっさりのぼく

現代の詩集。糸井重里とか、さくらももことか、江國香織。もちろん谷川俊太郎。その中に石垣りんとか混じる、朝のパン、ほっこりした。どこか激しいけど。表題作の作者を忘れてしまったけれど、微笑ましく共感できる、でも不思議に満ちている。図書館でちょ…

チャイナタウンからの葉書

ブローティガン作、池澤夏樹訳の詩集。ちくま文庫でそう厚くない、英文つきで64篇。日本語も英語も分かりやすい。俳句のようなという批評が納得の数々。 いちばんのお気に入りはおしゃべりな蝋燭。気になるのはゼロックス・キャンディー。蝋燭はふわっとや…

夏の詩100選

石川忠久、NHKライブラリー。先日の李商隠の勢いで再び漢詩。夏の詩、採蓮曲を期待したんだけど、それはなかったな。でも蓮はあった♪それから蛍があって、解説だけど李商隠が出て来た。それは嬉しいo(^-^)o。よかったのは秋夕、宮女詞でとても透明。…

李商隠 高橋和巳コレクション4

河出文庫の没後25周年コレクションの4。図書館で借りたのですが、買おうかなぁ、どうしようかなあ。小説家ではなく中国文学者としての高橋和巳、でも、確かに同じひとですよ、この丁寧さ!(>_学術書なんです、1958年出版の中国詩人選集@岩波書店。李商隠は…

雅歌を読む

榊原康夫。牧師さんかな?雅歌そのものが読めることを期待して借りたので、期待はかなえられましたがそこにたどり着くまでは少々長かったかも。分量的には大したことないんですけどね、なにせ読者がすでにそれを読んでいる、その前提での文章なので(まあ、…

正信偈 意訳付

ええと、我が家は浄土真宗東本願寺派でございまして。生まれてこの方一体何度正信偈を唱えたかもう覚えちゃおりません(田舎の家なので、時折機会はある。けれど毎日なんてことは決してありませぬ)。でもってもちろん、唱えたからって意味がわかるわけじゃ…

おくのほそ道

付 現代語訳/曾良随行日記。潁原 退蔵、尾形 仂の訳注。Amazonで出てくるのは新版だけど、読了品は昭和42年版・・・まあ、平成11年第52版ですが、いずれにせよ旧版になるでしょう。内容構成は新版でも一緒かな?おくのほそ道、本文評釈(現代語訳)、発句評…

ポケット詩集

童話屋さんの詩集。このあいだの「おんなのことば」と同じシリーズ(?)の装丁です。編者の前書きが力強くてあんがいよいのですが、誰かと調べたら童話屋さんの代表者でした。 初読で特にうれしかったものは、まど・みちおの「くまさん」や「ぼくが ここに…

アイヌ神謡集

知里幸惠編訳。職場帰りに時々立ち寄る地元の小さな本屋さんは、地元の小さな本屋さんだけあってコミックの新刊を入手するのは困難ですが(ほんとはハガレン14巻があると思って出かけたのです、発売日5日後。入ってないのか売り切れたのか・・・)、不思…

おんなのことば

茨木のり子。6編の詩集から、童話屋さんが編んだアンソロジー。わたしが一番きれいだったとき、とか、自分の感受性くらい、とか、有名どころはもちろん漏れることがなく。私が一番きれいだったとき、の空が見える突き抜けた明るさは以前より大好きなのです…

唐詩新選

陳舜臣。年代別でも人別でもなくて、24のテーマ別。テーマは歳時だけでなくって、唱和(テーマや韻を揃えた詩の贈答)とかとても楽しい。白居易と元しん(※のぎへんに眞)さんがご自宅自慢大会してるのですよv季節では私はやっぱり(?)夏の詩が好きだと…