細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

大鷲の誓い

デルフィニア外伝。予告に違わない(しかもあんまり間を空けない)執筆はお見事です(誰と比較しているのやら・・・)。ついついまた妹から奪い取り。 さて、楽しかったです♪ナシアスとバルロのお話ですが、若いので二人の年の差がはっきりくっきり。ていう…

夏姫春秋

宮城谷昌光。古本屋さんで文庫の上下巻を見つけたので先月購入。書き出しが何だかすごかった、つい想像してしまって(照)。 夏姫の話かと思っていたら、どうも、たぶん違う。「春秋」のお話なんじゃないか?楚の荘王のお話かしら。そして、たぶん、夏姫に悪…

タマリンドの木

池澤夏樹。標題は、タイの難民キャンプに生えている木の名前。調べてみると熱帯に広く分布する高さ20〜25mになる常緑の木で、葉が茂る、だから熱帯アジアでは広場や公園、街路によく植えられるとのこと。実も生って、酸味料として使われるそうな。 キャンプ…

フィルハーモニーの風景

岩城宏之。・・って存じませんでしたが(すみません)指揮者でいらっしゃる(いらっしゃった?)ようです。楽屋ネタってやっぱりおもしろい。オーボエさんのチューニングの緊張とか、うわ、ありそうって。ハープ運送アルバイト、それ自体もおもしろかったけ…

マリア様がみてる くもりガラスの向こう側

今回はまったり、楽しいお正月の話。一見進展はないようだけど、ゆっくりは進んでる。祐巳ちゃんがすこしづつ気持ちを整理していく。 あまりの瞳子ちゃんの出てこなさにはちょっとびっくりしたけれど、でもこういうまったりは祐巳ちゃんにとって必要なんだろ…

オリーブの森で語りあう ファンタジー・文化・政治

鼎談。ミヒャエル・エンデと、政治家エアハルト・エプラー、演劇家ハンネ・テヒル。ときどきインゲボルク・ホフマン、エンデの妻にして俳優。場所はローマの郊外、オリーブの木が精霊の助けを受けて育つエンデの自宅(このとき、ドイツじゃなかったんだ!)…

彩雲国物語 藍より出でて青

赴任先に向かう飛行機の中。いえその前に、駅とか空港とかあちこちで実はゼロサムを探していたのですが。そしたら新刊が出ているのですもの♪外伝ふたつめ、今度はタイトルのとおりです。 誰かと関わるなら、いつだって相手と同じものを返さなくてはいけない…