細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

自然科学

職場不適応のサイン: ベテラン産業医が教える気づきと対応のコツ

夏目誠。仕事の関係で読んだものですが、ユーモラスな語り口がとても読みやすい。職場原因の不調と個人要因の不調の見分け方、どちらにしても産業医としては対応が必要で、しかしもちろん対処は異なる。 さて職場での対応はもちろん参考になるのですが、いち…

遺伝子はダメなあなたを愛してる

福岡先生のショートエッセイ集。楽しかったけど、長くまとまった文章の方がより面白い書き手(いえ研究者ですが)ではないかしら。福岡先生昆虫少年だったんだ〜♪とか、光合成ってものすごくすごいんだーとか、学習です。

もう牛を食べても安心か

福岡先生はあの福岡先生だろうかと、思って読み始めたら間違いなくそうだった。タイトルは出版社が付けたんだろうけど、でも中身とまあ合ってていい線だった。生物と無生物のあいだってタイトルにはもちろんかなわないけどさ。 あの本と違うところを書けば、…

軽度外傷性脳損傷

いわゆるMTBIの第一人者(たぶん)、石橋徹先生の本。でも症例がある、症状があると原因がそれであるとの溝に橋を掛けるのは、ほんとにむつかしいなとしみじみ思う。

はじめての疫学

仕事で使う疫学の基礎の基礎。読んですぐわかるかっていうと自信ないけど、読む前よりは少しはましだと、っていうか、コホートと症例対照研究をごっちゃにしていた読む前の自分に言葉もないです。 (コホートは暴露した人の発病を調べ、症例対照は発病した人…

うつ自殺を止める

自殺を防ぐ、睡眠からのアプローチ。淡々と前向きな取組みが書いてあるのに何だか泣きそう。なんだろう、深い願いがあるからかなあ。

「うつ」を治す

うつ病の治療の際の方法は、病気じゃなくても落ち込むときにも役に立つ。 ・・・しかし何が病気で何が違うのか、謎は謎を呼ぶばかりです。

化学物資過敏症

これは怖かった。生活が不便なんてものじゃない、いったいどうすればいいのか。患者に添って事実を証す科学者の偉大なこと。

雅子さまと新型うつ

香山リカの本を読むのははじめてです。読みやすくてあっという間、精神科医が病名にこだわらない気分がわかる。でも適応障害って、むしろよく分からないケースに使うのかと思ってた…。タイトルよりも(?)親しみやすい本でした。

心療内科の時代

すみません実は心療内科は精神科のプライマリケアだと思ってました。心身症について学習。

エイズの常識

講談社現代新書の古い装丁。1993年だったかな?書かれてるエイズの封じ込めに日本が成功したのか失敗したのかも知らないていたらく。さて? いまを知らなきゃ、と思わせる古めの本。

社員が”うつ”になったとき

産業医の取材した、職場のうつのエピソード(いや「症状」って意味じゃなくて日本語でいうエピソードね)。前向きに構成されていますが、どれも深刻・・・。しかしあくまで予防に繋がる新書です。ありがたいことです。

双極性障害

双極性障害、躁うつ病のことですね。昔の躁うつ病より診断の範囲が少し広いようですが。っていうような基礎知識をふむふむと仕入れる。しかし、ストレスでなるものじゃないような感じだな・・・労災にならないな・・・(ストレスの影響を受けないというわけ…

心の脳科学

脳はここまでわかっているっていう話。4コマ漫画を見て笑うのでも、心理を考えて笑うユーモアと、そうじゃない類のユーモアでは、働く場所が違うんだって、びっくり!精神障害の治療に使えるのはいつかわからないけど(この本に出てないだけかも)、そんな…

精神科にできること

野村総一郎、講談社現代新書。精神科を平易に概観、歴史も典型病例も、大変ためになりました。操作的診断という日本語の意味とか。

新しい生物学の教科書

近くに越してきた妹にお借りしました生物の本。いまの教科書の引用があって、いろいろ読むところあって、筆者の試案教科書風まとめがあるつくり。 筆者のまとめは高校教科書としても細か過ぎやしないかしらとか、教科書ってこんな風に間違えるんだとか。じっ…

生物と無生物のあいだ

福岡伸一。これは妹ちゃんからお借りしたのですが、めちゃくちゃおもしろいです。語り上手いよ!分子生物学がどういうものかを、歴史と手法と成果を語っているのですが、上手い〜。 研究者たちのどろどろ、遺伝子、エントロピーは増大すること、そしてイキモ…

絶対わかる有機化学

斎藤勝裕。名工大の先生なんですね。図書館でずらっと新刊が並んでいたので(嬉)借りvもちろんこの一冊読むのにも1か月ちょいかかっているので(そしてこれはこの内容と私の能力にしては早く読めたほうだと思う)、シリーズ全部が読めるなんてこと有り得な…

やっぱりあぶない!IH調理器

船瀬俊介。買ってはいけないの中の人。去年のガス展(笑)で、100円だったのでつい買っちゃいました。定価は1000円なのにね。ガス会社としては、ただで配っても惜しくないのかもしれませんが^_^;。積読にふと気が付いてようやく読了。 不安を煽る本ですが、…

戦闘美少女の精神分析

斎藤環。精神科医のおたく論というかアニメ論というか、戦闘美少女論。うっかり立ち読み始めてうっかり買ってしまいましたよ。おっしゃってることはよくわからなかったりもするんだけど(何せ精神分析の分野の基本的な語彙がこちら側に足りないうえに、男性…

なぜアスベストは危険なのか

中央労働災害防止協会。中災防新書なんてあるんだ〜。たぶん上司がお求めになったんだろう、職場で回覧されていた。 ええと、実は、読むまで、アスベストが特定の物質名でないことを知りませんでした。繊維状の鉱物の総称なのね。まあ、言われてみればだから…

アインシュタインの宿題

表紙がかわいい。そして軽いソフトカバー、中を開くとアインシュタインの言葉、見開きの6コマコミック、そして解説。 この手の本は何種類読んでも楽しいし(ものがよければ)そしてこれは間違いなく楽しくてまじめでものがいいんですが、何種類読んでも忘れ…