細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

千の風になって (絵本)

著/新井満、絵/佐竹美保。電車を待つ時間つぶしに本屋さんによって、で、つい。本もいろいろ出ているようですが、歌も覚えておりませんが、原詩がほんとうに作者不詳かどうか議論が多いようではありますが、絵はとてもきれいでした。イギリス兵士の茶色と緑…

レインツリーの国

有川浩。図書館内乱の、作中作。いいえもちろん完全独立の恋愛小説。隣街の図書館で見かけてそのまま読了。 図書館シリーズほど、べた甘じゃありませんでした。ほかのシリーズもかなり甘いと聞いていたからちょっと意外。聴覚障害があろうがなかろうが、女の…

白鯨

メルヴィル。19世紀アメリカ文学、丸3か月かかってようやく読了です。白鯨モービィ・ディックを追う隻脚の船長エイハブと捕鯨とを語る物語。世界文学を読みほどくを制覇しようの旅その1。・・・このペースでは制覇するのに2年以上かかりますがね(^^ゞ。い…

嵐が丘

・・・カテゴリを悩む。なぜならこれは「少年少女」向けのリライト版なので。抄訳、と呼んでいいのかどうかもよく分からない。リライトしたら児童文学になるってものでもないし・・・でも抄訳でも面白い本はたくさんあるし、そしてそれは子供のころに読んだ…

異国の客

池澤夏樹。ほとんどはたぶんネットで読んでいたのだけれど、やっぱり本の手触りはいい。フランス語の素養って元からあったのだと思うのだけれど、・・・そうでもないのか? 異国に客としてあり、母国が手の平を返したような事態にうろたえる、ええ、この国内…

14歳の仕事道

玄田有史。理論社ヤングアダルト新書、よりみちパン!セ第1期。これ、シリーズ(?)だったんだ。他のも重松さんとか結構なメンバーで、いろいろ読んでみたいような、ためらうような。理論社の心意気、分からないでもないのですが、さて。 この本は、うまく…

精霊の守り人

上橋菜穂子。30歳の女用心棒が主人公というだけで素晴らしいかも(笑)、女用心棒と皇子の物語。もちろん児童文学らしく、皇子の成長譚としてもいけています。でもやっぱり「世界」が魅力か、ふたつの民族と伝承の難さ、飲み込まれようとする民族だけでなく…

続「問題社員」対応の法律実務―いざというときの対処法

石井妙子弁護士。日本経団連出版なところからもわかるように、経営法曹会議の重鎮、使用者側の弁護士さんです。裁判例、実務対応がトピックごとにてんこ盛りのこの本は、さらさら読めながら内容も確か(←公正)で読みやすいです、私にとっては。労務管理には…

優雅に叱責する自転車

エドワード=ゴーリー作、柴田元幸訳。不可解ながらしっかり絵本。意味を考えるべきなのか、ただ漂っていればいいのか。さらりと読むだけでも、にや、と笑みを誘うものではあります。図書館でふと手に取れたことが嬉しくなる代物。 → Amazon.co.jp