細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

異国の客

池澤夏樹。ほとんどはたぶんネットで読んでいたのだけれど、やっぱり本の手触りはいい。フランス語の素養って元からあったのだと思うのだけれど、・・・そうでもないのか?
異国に客としてあり、母国が手の平を返したような事態にうろたえる、ええ、この国内にいてさえあの自己責任論は恐ろしかったもの。生命の危険というリスクを自分で負ったひとをなぜ叩けるの。それを外に居て見る、その衝撃はわからないけれど切ない。
→ Amazon.co.jp