細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

虚空の旅人

上橋菜穂子。守り人シリーズ外伝、とはされているけれど、やっぱり出版順に読んだほうが良かったかな?もちろんそれぞれ一話完結、その一話の盛り上がりも纏めも上手いのはこれまでとも同じなんだけど。旅人の方はチャグムが主人公、このお話の時系列はちょ…

六つのルンペルシュティルツキン物語

ヴィヴィアン・ヴァンデ・ヴェルデ。名前当て、のグリム童話を題材にした6つのアレンジ。楽しいですvパパ・ルンペルシュティルツキンの父娘の信頼、せつないママ・ルンペルシュティルツキン(魔女さん)やドモヴォイ・ルンペルシュティルツキン。格好いいエ…

クジラの彼

有川浩。素敵にらぶらぶな自衛隊恋話。楽しませていただきました。 恋愛をしている(そして、仕事をしている)女と男は、格好いいです。海の底と空の中はまだ未読。図書館で買ってくれると、いいのだけれど。 → Amazon.co.jp

クレヨンハウス物語

1992年版。落合恵子さんってあまり好きでない印象だったんだけれど、すこし印象変わりました。理由もなく好きでなかったわけでもないけど、でも十分に知らないで好きでないのはよくないよね(苦笑)。 >三十一歳、十二月五日のことでした。 ・・・すごい、…

「ニート」って言うな!

本田由紀&内藤朝雄&後藤和智、光文社新書。もう新しい本じゃないと思うけど、まだ2006年刊なんですよね。本田先生のブログが開いていたのはいつまでだったかしら。ようやく購入、読了v さてこの本、・・・個人的には本田先生の分だけでいい。けど、たぶん…

神の守り人 帰還編

借りた本は一つも読まなかったくせに、それでも返却日はいちおう守ってそしてやっぱり読みかけの続きが読みたくて仕方がなかったりした図書館で。貸し出されていなくてよかったです、ということで後編。 ここで終わるのか、と思いもしたり、でも確かに物語は…

神の守り人 来訪編

上橋菜穂子。初の上下巻・・・下巻をまだなのでちょっと感想書きにくいかな。やすやすと説得されてしまわないそれぞれが、よいのです。 糸を大きく揺らしては危うい※、と語るすがたは、児童文学としては特異ではないかしら。それは正しくなかろうとたしかで…

白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい

白川静せんせいの名前は知っていても漢字の、・・・・・何をなさった方かは知らなかったりする浅学の身。これは共同通信社の記者(といいますか論説委員)が聞いてまとめたコラムの書籍化。読みやすいです。漢字についた絵も可愛い。っていうか古代文字、可…

地に埋もれて

あさのあつこ。うちの図書館にはバッテリーがないので・・・。ので、って理由になってるのかどうかわからないけど。 さらりと読めました。感想は書きにくいな、少年の冷たさが魅力的に描写されています。コップに汲んだ水の冷たさ。そしてかそれなのにか、ラ…

マリア様がみてる フレームオブマインド

今回は短編集、「写真」が共通項。可南子ちゃんがそんなに背が高かったなんて認識してなかった(苦笑)とか。「本人も気に入っていて私が持っていることも許されているけど公開はできない写真」すこし痛々しくも前向きな、潔さが綺麗です。古い温室の妖精さ…