細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

神の守り人 来訪編

上橋菜穂子。初の上下巻・・・下巻をまだなのでちょっと感想書きにくいかな。やすやすと説得されてしまわないそれぞれが、よいのです。

糸を大きく揺らしては危うい※、と語るすがたは、児童文学としては特異ではないかしら。それは正しくなかろうとたしかで、子どもも理解することができないわけでなく、けれど思い起こす限りナルニアはもちろん指輪にもはてしない物語にもたぶんゲドにもローワンにも、そして勾玉三部作にもコロボックルはどうだろう?、たぶんないよ。十二国記にはすこしあるのかもしれないな、ないかなあ。・・・コロボックルは全部読んでいないなあとふと思った、またそのうちに。ところでファンタジー、って何を選びます?私はこういうセレクションで。(日本作品をもうひとつくらい挙げたいのにふさわしいのを思いつかない!(^^ゞ)
※差別をなくすという理想もときに(大きく揺らしては)不満を生み国を危うくする、という話。
→ Amazon.co.jp