細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

シュタイナー入門

買う本に迷ったら講談社現代新書。いつも似たようなのしか買ってないなあ…。しかしこれは広く浅く読みやすかった。教育にも思想にも偏らずに農業とかまで万遍なく。そして問いが自分に帰る導入と、瞑想体験を語る後書きが、ただの紹介と違う白眉です。

全日本 食の方言地図

日経新聞土曜版の連載らしい、いまは載ってないのが残念なところ。カツ丼とか(新潟の醤油だしカツ丼は美味しい)肉と言えば(うちは一応肉=牛。でも他人丼を牛ではやらないよ)とか冷やし中華とかそれにマヨネーズとか(違和感ない)♪ 何よりの収穫は「東…

個別労働関係紛争処理事案の内容分析

ありそうでこれまである筈もないものすごい情報の山。裁判は「恵まれた」?レアケース、ダブルスタンダードはかねて言われたことだけど、これまで見えなかった紛争の姿。 行政から示すのもなかなか微妙、いや網羅的、毎年というよりも(それはそれで毎年され…

路上からできる生活保護申請ガイド

お友達から贈っていただいた貴重な品。いいのかな、私があれを持ってるままで。ためになります生活保護の仕組みもわかる。 水際作戦が起こる理由は何より予算と思いつつ、でもたぶんそれだけではない。いつまでもになりかねないことの違和感と、だからってそ…

台湾紀行

相方さんちに鎮座して、狙っていました街道をゆく。大変しみじみよい本でしたが、行きたくなるというのとは微妙に違う。土地の話、歴史の話もさりながら、やはり人の話だからこそ。矢も盾もたまらず台湾に飛び、道を、ひとを探して号泣した、その人の話に心…

生きながら火に焼かれて

婚前交渉を持ち、妊娠したために、親族から焼き殺されかけた女性の自伝。もうそれ以上に言えることない。 それが「読めて」しまう現実感のなさ、だけどどこか、いやそこにある現実。 その後も語られているのが救いでもあり、でもその後がなかった少女たちもそ…

オドの魔法学校

ファンタジーらしいファンタジー。主人公がトリックスター、ひたすら地味だけど地に足着いた魔法の匂い。芸人はともかく王女まで出て来たときには一体どこまで拡散するのかと思ったけれど、ぎりぎりまでそんな感じが最後にくるっと輪を閉じる、まさに巧みな…

ベーシック・インカム入門

光文社新書、山森亮。最近よく聞く?BIについて、よくわからないから借りてみた。 BIと負の所得税は資産調査の有無が違う。BIの要件に「生活に足る」額を求める人とそうでない人がいる。即ち、額は一律という人とそうでない人がいる。 働かなくならな…

ファロットの休日

作者曰く、ファロットの暇つぶし。賑やかに?楽しめました。占いが都合よすぎだけどまあご愛嬌。ヴァンツァーsideのヒロインが、鮮やかで素敵です。

労働法

待望の荒木先生の労働法の教科書、いえ去年の本ですよ、そしてもちろん去年読み終わっているのにいまさらいまの感想なのは、他にもまだ感想書いてない新しい労働社会に引きずられたから…ヾ(^_^; 労働法、労働契約法の入った労働法だけどそこもなんだけど国際…

哲学の誤読 入試現代文で哲学する

この本は面白すぎた。図書館で見掛けて永井均に中島義道に野矢茂樹、北大東大早稲田に名古屋。あ、大森荘蔵。ああ、著者は入不二基義。解きました!しかし難しかった…。学生時代にここまで難しかったかはわからないけど、哲学書は高3の私よりははるかにたく…

しゃばけ読本

和みついでにたぶんドラマ化記念のいろいろ本。鳴家がたっぷりで可愛い。

つくもがみ貸します

図書館で和みたくなった畠中恵。短編集かと思いきや、続きものとして引くのが魅力。挙げ句にお気に入りはつくもがみにもまして幽霊の裏葉柳。そして割れうるやきものの、ぴんと張った清涼感。