細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

哲学の誤読 入試現代文で哲学する

この本は面白すぎた。図書館で見掛けて永井均中島義道野矢茂樹、北大東大早稲田に名古屋。あ、大森荘蔵。ああ、著者は入不二基義。解きました!しかし難しかった…。学生時代にここまで難しかったかはわからないけど、哲学書は高3の私よりははるかにたくさん読んでいるのに。あれ、わずかに?いずれにしても、頭が固くなっているのね。抜き出すことはできるんだけど、咀嚼して原文踏まえつつの自分の言葉で語ること。終わりの方では少し勘が戻りかけたけど、使わないものはそれが国語であっても錆び付くんだなあ…。
で、肝心の哲学は、時間論を軸に、実在論と認識論を闘わす。やっぱり永井均が好きなのですが、出題者の誤読、解説者(赤本や青本などなど)の誤読、この本の著者、問題文の著者それぞれの誤読。国語教育って精読のし過ぎと常々思っているけれど、この精読は面白くて必要。