細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ

いかにもなタイトルだなあと思いつつ、時に少し雑かなとも思いつつ楽しく読んでいた日本語&字幕エッセイ。だけど指輪物語の話でつまずいて、私としてはそれ以上支持はできない、この私の心の狭さ。それは字幕屋さんからみればそういうお気持ちになるのだろ…

日本をダメにした10の裁判

チームJ、とはなんじゃらほい、と思いつつ、巻末にはちゃんと署名?がありました、10の裁判。とあるブログで拝見していて、興味あるのはもちろん最初の二つ、東洋酸素と東亜ペイントでございます。 んでもって、東洋酸素の評釈は新鮮でした。解雇法理が非正…

白い人・黄色い人

遠藤周作。読んだことあったかなあと思いつつ、借りて帰ったら多分やっぱり読んでなかった古典です。 それぞれの主人公の荒みというか疎外というか、興味深いとは思うんだけど、それは宗教の存在不在のなせる業なのかなあ。 最初から宗教の、というか一神教…

ぼくの・稲荷山戦記

たつみや章の最初の作品。導入部で大体予想のつくあらすじは特に構わないんだけど、最終部の予定調和?はどうかしら。中盤がよいと思うだけになおさらに、少し考えるところです。その中盤の凛とした、けれど温かく楽しくそして美しい、展開を愛しいと思いま…