細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

若きウェルテルの悩み

古典!まあ、しかし、多少いらいらしつつもなかなか面白かったです。なんせウェルテル君は、人生を謳歌している〜。ただの横恋慕ではない辺りもどきどきします。相性って、ある。 しかしウェルテル君が悩むのも、道徳的でありますね。彼は浮気したわけでも、…

堀田善衛・深沢七郎全集

記念碑、河/笛吹川、東京のプリンスたち、アペニン山脈にて。堀田善衛を読むためにもらってきたのだけど笛吹川(深沢)に飲み込まれました。東京のプリンスたちは何だか微笑ましかったな。河は滔々と流れておりました。思想には賞味期限があるかしらん。多…

静かな大地

池澤夏樹。読みたい本がネットで確保出来るって有り難い。 これは淡々と、淡々と重奏低音を聞きながら滑って行く静かな物語。波瀾万丈なんですけどね。官立農園の若い空気が眩しくて、葬送に家を焼く風習の温かみと重みを思って…最後まで語っていくとネタば…