細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

欲ばり過ぎるニッポンの教育

苅谷剛彦+増田ユリヤ。対談とそれに伴うそれぞれの論述。内容は「教育には人とお金(と時間)がかかる」という極々もっともな一言に尽き・・るわけじゃないけどそれが主題。研修の教材も時間も機会も与えずに、全国一律に教師に要求だけすることは(総合学…

ブレイブ・ストーリー 上・下

宮部みゆき。児童文学でも良いかもと一瞬気の迷いが生じたけれど、でも中盤のあの憎しみの取り扱い方はやはり基本大人向けかと。GWにテレビで映画を見たので、図書館で借りてきた。分厚いけれど紙が軽いので読みやすい。いま見てみたら初版本だよ、びっくり…

歌う石

O.R.メリング。井辻朱美訳。少女二人の旅、ケルトが題材という共通点はあるものの、妖精王の月と直接に繋がっているという意味でのシリーズではないようです、ふむ。にしてもさても、物語が上手い。終盤近くのひっくり返しの自然さとどきどきとそれまでの流…

神の子どもたちはみな踊る

村上春樹。GW読書その3。読んでる最中から無視し得ない「地震」という舞台装置。私にとって村上春樹はまだねじまき鳥よりアンダーグラウンドかもしれない、あの年は彼にとってどんな年だったのだろう。私にとっては自分の環境の変化に浮かれた1年だったかな…

カムイ・ユーカラ アイヌ・ラッ・クル伝

山本多助。もともとは1978年刊、筆者は1904年だからええと明治37年生まれのアイヌでおられて1993年、この文庫の初版年に没されています。 さて、物語が倫理を語ることに私もしっくり落ち着きますが、案外にその並べ方が絶妙です。ミソサザイの神の語った話、…

嵐が丘/詩

E.ブロンテ。世界の文学セレクション36。全集名なんてどうでもいいと思いつつそれでも書いてしまうのは、やっぱりそっちの名前で図書カードが作られてたから。そんなもん検索できるか〜!!(苦笑) ということで、ちゃんとうちの図書館にもありました、完訳…