細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

女子の本懐

小池百合子の市ヶ谷55日。いまとなっては(いま9月29日)何となくものがなしくもあるけれど、読んだのはまだ8月中、この本自体は面白かった。 大臣の、政治と行政の二足のわらじの微妙な感じ、アラビア語が堪能ってことも知らなかったなあ。辞任理由はどう…

牛肉と馬鈴薯

国木田独歩、武蔵野とか牛肉と馬鈴薯とか、と職場の大先輩にある日言われて、いや、すみません、読んでませんと答えたのが口惜しいというか恥ずかしいというかもっと単純に燃えるというか。まあ、きっかけというやつです。 で、ほんとに牛肉が出てくる話を想…

妊娠ダイアリー

実家に転がっていた小川洋子。表題作のほか、「ドミトリイ」と「夕暮れの給食室と雨のプール」を所収。姉夫婦と自分とニンシンの、淡々としながら怖いくらいの微妙な不安定さのバランスもよいですが、同じように不安定な怖い均衡にありながら、土の手触りス…

阪急電車

有川浩の短編集?阪急電車が行って帰る、お話も行って帰る、それぞれ独立しているけれど、少しづつちゃんと全部繋がっている。 同じ空間にいるんだからさ、繋がっていて当たり前なのかもしれないけど。町ってそういう空間かな。都会になるとそうも言えない、…

クラッシュブレイズ ×5

逆転のクレヴァス、追憶のカレン、大峡谷のパピヨン。でもって海賊とウエディング・ベル、ミラージュの罠。 久しぶりに読みましたクラッシュブレイズの新刊、前刊、だいぶ前の刊でございます。あ、それから追加で前々巻かな。(確認したら逆でした。ウエディ…

スリーピング・ビューティ 1〜3

アン・ライス。ええっと、ポルノです、官能の旅立ち、とか全3巻。なんというかすごかったんですが、眠れる森の美女、の続編という体裁の、その体裁の意味のなさというかこれもまたありかもしれないというか、・・・それなりに面白かったことを告白しておき…

モォツアルト・無常という事 / モォツアルト

小林秀雄。ちゃんと一冊読むのって初めてかもしれない。ってこれは2冊分まとめて書いてますが(苦笑)。代表的エッセイの集合体の前者は新潮文庫で、音楽関係エッセイを集めた後者が筑摩文庫。図書館でどっちを借りようか悩んで両方借りてきました。 音楽に…