細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

牛肉と馬鈴薯

国木田独歩、武蔵野とか牛肉と馬鈴薯とか、と職場の大先輩にある日言われて、いや、すみません、読んでませんと答えたのが口惜しいというか恥ずかしいというかもっと単純に燃えるというか。まあ、きっかけというやつです。
で、ほんとに牛肉が出てくる話を想定していたわけですが。違いましたね、思想の話、孤独の話。
実際と理想、そしてまた違う願い。願いを理解されないことをある意味受け入れている諦観のなせる筆致が、私も理解まではゆかないけれどもの悲しくも惹かれます。