細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

夏姫春秋

宮城谷昌光。古本屋さんで文庫の上下巻を見つけたので先月購入。書き出しが何だかすごかった、つい想像してしまって(照)。
夏姫の話かと思っていたら、どうも、たぶん違う。「春秋」のお話なんじゃないか?楚の荘王のお話かしら。そして、たぶん、夏姫に悪女のイメージを持っていて読むと、とても新鮮でより面白いのだと思うのですが、浅学なものでもともとのイメージが空でしたので、きっとその分損してる。悪女や妖婦のほうが読み物として楽しいのに・・・と思わないでもないけど(苦笑)。いやでも西太后とかあまり読みたくないけど(わがままだな)。
宮城谷さんは私まだ2冊目でして、1冊目は太公望。文章はなんとなくまだ慣れてない、あれはあれで面白いんだけど。終盤で立ってくる夏姫のキャラクターがもう少し冒頭から窺えるとなおよかったのにと感じますが、でもやはり、古代中国楽しいです。
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