細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

おくのほそ道

付 現代語訳/曾良随行日記。潁原 退蔵、尾形 仂の訳注。Amazonで出てくるのは新版だけど、読了品は昭和42年版・・・まあ、平成11年第52版ですが、いずれにせよ旧版になるでしょう。内容構成は新版でも一緒かな?おくのほそ道、本文評釈(現代語訳)、発句評釈、曾良随行日記、解説、芭蕉略年譜、歌枕解説索引、索引、足跡図。めずらしくも索引以外、全て読みましたよ(^_^.)。年譜なんて普段めったに見ないんですけどね。
裏表紙の本文解説が(もしかしてこれは新版とは違うかも)端的です。「忠実な旅の記録、曾良随行日記との隔絶を思いあわせるとき、俳聖の吐血の推敲のあとはあきらかである。」 隔絶がある、なんてことは、知らなかったのですよ、もちろん。しかしまあ、それにしても四十六歳がよく歩かれた!そして旅路にせよ句にせよ、推敲とはすごいものです。発句評釈には句の旧形がみんな載っていて、面白かった。
 装丁も旧版のが好きですが、しかし、今年中盤の長期読み物でしたので、だいぶ傷めてしまいました。旧版ソフィア文庫はたぶんみんな同じ表紙で、実家に揃っているのから抜き出してきたのに(-_-;)。次回から長期読み物にはちゃんとブックカバーを使わなきゃ、と思い知らされた次第です。

→ Amazon.co.jp