細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

屍鬼 上・下

小野不由美でなければ、読んでなかったと断言できますだってホラーなんて!(苦笑)。いや、でも、しかし、楽しませていただきました。ちなみに、いつかは、いつかはと思っていましたがこの時期に読んだのはもちろん?フジリューのせいです(笑)。藤崎竜の漫画だったら見ちゃうから!主上の代表作をまさか先に文字以外で見るわけには(^^ゞ。
5分冊の文庫も出ておりますが、図書館に単行本があったのは幸いでした。あの上巻があそこで切れて(いえ淡々とですが)、下巻になるとどんどん進む。上巻のスローテンポは、私にとって満足なものでした。ああだからこそ引き込まれる。下巻の真ん中ちょい前くらいで一回息切れしましたが(私が)、というのは世界の状況に秘密がなくなるからですが(ほかにも理由はありますがそれはネタばれ(-_-;))、でも物語冒頭に終焉が示されていますので、どうやってあそこに持っていくんだろうという読む楽しみ。で読み続けたらまたぐいぐいと。面白かったです。読む楽しみが存分にありました。考えさせるかと言われれば(そういうところもあるんだけど)、私にとってはそれはむしろ十二国記の方。
読み終えて、当然のごとく冒頭を確認したくなりますが、残念ながら上巻は既に図書館。あした行ってちょっと確認できればいいなあ。
面白かったので、綾辻行人とか、京極さんとか、実は読めるんだろうかなんて気分になってしまったり。スティーブン・キング、もちろん(苦笑)読んだことないんだけど、Salem's Lot (呪われた町)読める、かなあ・・・・?
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*1 ジャンプスクエアで12月から連載だそうです。サイトを見ると高校生世代を中心に据える様子。懸念は山とありますが(苦笑)、でも見かけたらやっぱ見ると思うし、いい作品になることを祈っています。
*2 綾辻さんや京極さんがホラーを書いている、と言っているわけじゃないんですが(書いてない、と言ってるわけでもないですが:だって読んでないから^_^;)、私の中でホラーとミステリはお隣にあります。綾辻さんは小野さんの夫。
*3 「屍鬼」冒頭には、To 'Salem's Lot' とあります。一応、同じ話らしい。