細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

希望格差社会

流行りの本。読むとどれも「知っている」と思うことは、本当は知っていたのではなくて、この人がこう言ったから周知の事実になったのだ。現に感じられている実感に、言葉を与えて認識可能なものとする、社会学者ってすごくてこわい。
読んでもだからどうすればいいのかはわからない。だけどそれはそんなふうに答えを求めることが間違っている。リスクはあるけれどリスクを犯さないわけにいかない、それこそが不安なのに。
どうしたらいいかわからない、でも、耳を塞いでもはじまらない。そんな本。
・・・・・ところで、若者に求めるけれど責めないこの本を私は好きですが、けれど女性の扱われ方は、たまに配慮されているけれどほとんどのところで、とても納得がいかないんですけど。社会学だから、社会の大勢がそうだから(ほんとか?)といわれれば、そうかもしれないんだけど、それにしても。
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