細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

これがニーチェだ

で、読んでいた永井均。どこまで読んでも永井均<子ども>のための哲学に書かれてあった<ぼく>がいまこのぼくであることの不思議が全編に脈打っている。おそるべき<わたし>の肯定。それは道徳を無に帰す。読めば読むほど「<子ども>のための哲学」に書いてあったことがわかる、ニーチェがわかるかどうかはまた別の話。でももっとニーチェが読みたくなる。永井均ももっと読みたくなるけど。
この生が、それだけで、おのずから、肯定される。それはほんとに過激で、でも魅力的でどうしようもない哲学だと私も思うのです。
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