細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

労働関係の変化と法システムのあり方

感想を書くのが難しい、というのは頭に入っていない、ということでありますが。某所でリーディングアサインメントがかかっていたので便乗して(?)読みました。借りる機会があったから、というのもとても大きい。
戦前の労使関係も興味深かったのですが、やっぱり圧巻は現在の組合のあるとこないとこの労使関係か。「ないとこ」の労使関係論をちゃんと見たのはじめてのような。戦前の話ともあいまって、労働組合の歴史ってすごく短くて小さな存在かもしれないとか、でも組合のないとこの労使関係の労使のその・・・何かが落ち着かない、そんな気分。何が落ち着かないのかな。売り上げの話、マネージメント、・・・そして労働条件。労働条件、というくくりで意識されているのでない労働条件の話が、新鮮なような効果的なような、薄いような。組合のない会社の方がほとんどなんて承知の上だけど、十分に小さければもちろんそれで落ち着いているんだけれど、そこそこに大きな企業には組合があって当然と思ってしまうこの私の偏った(?)メンタリティ、何なんだろう。
ともあれ。仮説を立てて証明しようとしてみる、という法律らしくない試み、立証されていなくても面白く読めるのです。
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