細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

学校と社会

デューイ、といえばプラグマティズム。ってのは覚えていても、プラグマティズムって、何だ?
この教育論で描かれるのは、学校が社会につながっているべき、というか「生活体験」から学習していかなければいけない、という理想。糸つむぎから羊毛、綿など繊維の性質、紡ぐための道具、機械の発達、裁縫、デザイン、地理、歴史、エトセトラ、エトセトラ。
それ自体いま誰も否定しないだろう。どこまで実現可能かどうかはともかくとして。(その意味で、どこまで一致する部分があるかどうかはともかくとして、教員養成システムを内在しているシュタイナー教育、というか人智学はすごい。が、デューイのデューイたるゆえんはそういう宗教もどきみたいなものを後ろに持ったりしないことだろう。事実、現実、それが大事。)
読んで引っかかったのは子ども相互の人間関係という「社会」が出てこないこと(タイトルに引きずられすぎたかな?)、それから「お話」の彼の中での地位の低さ。
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