細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

日本の雇用

島田晴雄先生、1994年。うお、まだ就職協定が生きてるよ〜。新卒一括採用、年功賃金がかつてなぜ合理的であり、そしていまはそうではないのか。春闘がかつて如何に合理的で、そしてそのこれからの意義はなんだろうか。「いま」「これから」は十年以上前な訳ですが、いまでもまだまだ面白く読めます、それがすごい。だって新しい何かはまだ模索中。春闘はさてどこへ行くのか、対決路線は確かにいまさらで、っていうか昔も決してそういう効果を持ったものじゃなくて、組合が労働を離れて政治をするのは自分の加盟組合を見るに私は嫌だけれどけど、けどそこで労使で求めたい何か。「世直しの政策課題」って文字を拝見するとひっかかってしまいつつ、でもそこでつい理想を語られたいお気持ちはしみじみ同意したくなるのでした。
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