2010-01-01から1年間の記事一覧
図書館で和みたくなった畠中恵。短編集かと思いきや、続きものとして引くのが魅力。挙げ句にお気に入りはつくもがみにもまして幽霊の裏葉柳。そして割れうるやきものの、ぴんと張った清涼感。
萱野茂。昭和55年の初版、1990年…平成2年の文庫、去年の12版。その間著書は亡くなられ、ただ著者が亡くなられたという以上にこの事実はせつない。そこはかとないユーモアと生活感に満ちた淡々と温い語り。そのなか切なく胸に残るのは、父親世代の嘆声。アイ…
ル=グィンで村上春樹、翼のある猫の絵本、って読まないわけに?文庫なのが惜しいけど、文庫だから借りられた。絵本、眺めて幸せな、素敵な本。和みつつも力強い。
長谷部先生の立憲主義の本。ちくま新書。 分かりやすく単純化はしないと書かれていたけど、ものすごく分かりやすい…。思わず無批判に‘乗って’しまいそう。自分で考えはじめたら、もうこの本は不要と言われているのにヾ(*'-'*)。しかし読みやすい。サンデル先…
初めての東野圭吾。突如本が買いたくなって、迷った挙げ句のこの選択。平日2日であっという間に読まされました。 息詰まる展開、重い心理、でもそれにとどまらない物語の結び。思いのほかの読後感はかなり久し振り。私がここにある。それってどういうことだ…
少し前のイギリスと日本、何となく論調にノスタルジーを感じるんだよなあ。ともあれ、自己主張と自己抑制は、対概念であろうとも、対立概念ではない、って訴え。言われてみればまことにまことに。
善の研究がさっぱり分からなかったので別の解説書というか西田論。 個が集まって全体だけど、個は単独ではなく相互に干渉する。現在の中に永遠がある。分かるけどやっぱり西田哲学はわからないのでした。
夢と希望にあふれた正統派児童文学、正統過ぎるところが難点かな。学問の力とその活用、ファンタジーありの堅実なシンデレラストーリー。いまの暮らしを愛することに気付く幸せ。
変わらず楽しい第2弾。今回のヒットはやはり、すっぱ=忍者ですかね。前作のキャラがみなさん健在です♪
うずらちゃんとひよこちゃんのかくれんぼ、探し絵絵本。デフォルメされすぎの感もあるけどほんわかです。うずら屋さんカフェに置いてあったの。
予約が立て込んで3月待って読むのは一瞬。次もお待ちなのでさっと返さなきゃと思うのは好きだからこそ♪ RDG2高校編、泉水子よりも成長すべきは深行くんかな(笑)。いや泉水子ちゃんは一人称で見えるけど深行くんは見えないからさ。いや彼も、確実に前作…
家の片隅で見つけた古い岩波新書。読み始めたので一応読み終えた…くらいで、理解はしてない。 中世は暗黒だけでもなかったということでよいのかと思うのだけど、問い自体が独りよがりと思われるのは古い本だからっていう時代の制約かな。
職場で引退された大先輩の追悼文集をいただきました。何ができるのかを考えて何ができているかにへこむしかない。権限ではなくて義務と思え、それだけメモしとこ。
はじめて読みます日本のてつがく。もっともきっかけは先日のカントだからして、日本だけの話じゃないんですけれどね。分かったかと言われるとわかっていないわけですが、直感と認識と、ええと・・・?感覚と違うことはたぶん書いてないのです。そして思いの…
はやみねかおるの名探偵2。今度は学校が舞台です。同級の男の子がいい味出してて名探偵も形無しです(笑)・・・っていやいや、部外者名探偵の関わり具合、男の子の探偵ぶり、メインの謎解きはなかなか大掛かりですがむしろ小さな謎解きあれこれの、現実味と…
曽野綾子。塩狩峠から逃げている私は、長編を読むのははじめてかも。ある少尉の数か月。慕う女。女のねっとりした低く濃い慕情と作中現われる書き手と語り手の客観が戦場の背景で作品を支えている。感情移入や共感とは違う形で、しかしこの少々とりつきにく…
クラッシュブレイズを性懲りもなく読んでみる。嬉しいのは船長さんと操縦士との関係か、女王のむちゃな振りなのか。結局何をするかより誰がするかが大事なのかしらん。ダン=マクスウェルが好きだなあと、相変わらず楽しませてはもらっています。
ケスリーの孫娘ケロウィンの物語、くるっと回って世界が繋がる読み物は楽しいよね。逃避行の圧迫感とか、10年越しのべた甘?ロマンスとか、ラノベ?っていい♪最初の三部作の心理戦が好きでもあるけど、純粋な楽しさ(その割には圧迫感が上手いというか魅力な…
諸橋轍次だいせんせい、古本屋で見掛けた講談社学術文庫。孔夫子と太上老君と釈尊をお呼びして話す、場所を決めたりおいでになるご様子なり、そういった導入部が楽しい。孔子さまは山がお好きで老子さまは水が好き。お釈迦様は、ええと? 後の方になると鼎談…
彩雲国の新刊です♪物語は畳みにかかられてきていて、そういう局面ならではの安定感が出てきました。矛盾は前の巻で出尽くしたというか(そうだといい)。 まあ単純に、わたくし藍将軍が大好きですから♪楽天的な白南風、最後までそよいでいますように。
荻原規子さんですよ。おととしの新刊ですよ、めぐり合うのを待っていたのですよ。そして、読み始めるとぐいぐいあっという間でしたよ!そうそう、次巻も出ているんですよね、ってそれはまたさておき。 ボーイミーツガール、ではない、ガールミーツボーイなお…
小宮一慶。中田さん、高田さんの死のあとに、選挙監視員としてカンボジアに行ったビジネスマンの1か月。ちなみに図書館の除籍本、ページの糊がはがれかけてたせいかしらん。 内容はとても充実していて、かつ、読んで楽しいものでした。不謹慎な感想かも知れ…
図書館ならではのお楽しみ、フルカラーの重い本。ローラの実際の一生や、それぞれの小さな家の間取りが載っています。糖蜜キャンディーやレモネードのレシピ、郡展覧会の歴史とか。 何より地図。北から南、そして西、開拓って空恐ろしくもわくわくもする、ロ…
緑と灰色の背表紙の、レトロなシリーズ。あちこちの図書館で見かけていたけど、実は読むの初めてじゃなかろうか、と思うほどかなりれとろでした。ってな感想はともかく、この間の長谷部先生の憲法論の続きで手に取ったのでした。その前に読んだ「永遠平和の…
ふしぎをすんなり飲み込ませる。単純なふしぎを単純に受け入れられる物語のよろこび。 その先の展開は、砂糖菓子のようにとはいかなくて、全編微妙に苦いのだけど。それを緩和するのはマザーグースと聖書と、そしてシェイクスピアらしいですよ。…素養が必要…
2〜4巻に気付いたのはかれこれ2年か3年前でありましたが、6巻完結の新聞記事を見てそれで5巻を借りてきました♪3巻や4巻よりはまったりと落ち着いた日々かな、大人になるってことは、うまくいかないことも待つことができるってことかもしれません。折…
ついに、これで、ほんとに終わり?この外伝は5巻より先に出ているようですが、作者がアースシーを探っていく外伝たる短編集。歴史書でエルファランの物語がわかったのはすっきりです。 作品の「いま」が書き上げたときの「いま」であるとき、終わった、と思…
長谷部恭男先生の岩波新書。答えが最初にエピソードがらみで提示されて読みやすい、けれどもたまに論理を追うのにくるんくるんくるんと3回転くらい。私、法律から離れ過ぎかなあ…?法律というか、哲学ですか?(で、だから何で改正手続は改正手続に基づき改…
相方さまのご実家に置いてたスハルトの後の約2年。…面白かったけど、でもわからん…。基礎知識がないものだから右から左に抜けていくんだよね。基礎知識を入れるためにも読むよりないのでありますが。 選挙をしてても、体制が体制を維持するために打つ手って…
まるマももう17巻、まったり読んでます(笑)。