細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

憲法と平和を問いなおす

長谷部先生の立憲主義の本。ちくま新書
分かりやすく単純化はしないと書かれていたけど、ものすごく分かりやすい…。思わず無批判に‘乗って’しまいそう。自分で考えはじめたら、もうこの本は不要と言われているのにヾ(*'-'*)。しかし読みやすい。サンデル先生の講義とも通じてて、ああ、政治哲学ってこういうものなんだ。
並行して読んでる別の方の本では憲法の私人間適用が語られていて、相容れなさというかねじれの位置関係にくらくらする。
多様な価値観の共存。憲法はそれ自体が正義なんじゃない。妥協、折り合いの人為的な、ひどく人間らしい道具。
私生活に課せられたものにぴるっと身震い。道具を使い、そしてそこから離れて考える。
そう、ここには答えはない。さあ手を離して考えよう。