細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

中国の古代文学2

なんで2だけ読んでいるのか自分に突っ込みたいですが、読めてとてもよかったです。自分の知らないことの多さに呆然ですが。白川静先生のこの本は神話の時代、古代1、古代2の3部作ということで、この2は史記から陶淵明まで。もちろんその二人は知っているけど、その間にいる山のような名前しか知らない人と名前すら知らない人。
日本語訳で読んでも漢字が硬い詩と優美な詩、柔らかい詩がわかるのは、漢字が使える有り難さと訳の上手さ。口先だけが実があるのかまでは、書かれているけど分かりませんが(笑)。曹操とその息子たちの文学史からみたでもその変わらなさ。竹林の七賢の現実の厳しさ。
すごく面白かったです。地の文の言い回しや熟語が分からなかったりするのに汗顔の至り。