細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

カント 人と哲学

緑と灰色の背表紙の、レトロなシリーズ。あちこちの図書館で見かけていたけど、実は読むの初めてじゃなかろうか、と思うほどかなりれとろでした。ってな感想はともかく、この間の長谷部先生の憲法論の続きで手に取ったのでした。その前に読んだ「永遠平和のために」はさっぱりわかんなかったし!
で、この本ですが、筆者の人生が熱くって(なんでカントを研究するに至ったかってはなし)、たいへん読みやすうございました。カント先生も身近で、人間学の先生だったカントは授業の雑談も失敗談もうまかったとか、まいにち定時に歩いてたといわれる散歩もほんとに大好きだったとか、本を書くのに、・・考えをまとめるのに、いろいろご苦労なさっていたとか。
うん、さすが、「人と哲学」。さて身近に感じられたところで、哲学的な次の解説本、いってみましょうか(笑)。
あれ、著作そのものを読むべきか?