細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

さようなら、ドラえもん

中島義道さんの中学生向けカント哲学解説書なんだけど。
うーん、中島先生、中学生にドラえもんはないのでは。うまく使えていればいいけど、とってつけた感満載で(涙)。中学生ってもっともっと大人だよ、いや、先生の書く中学生側の発言はいい線じゃないかと思うのですが、カトン先生の説明がうーん。同じことの説明でも、設問にせよ説明にせよ、もっともっと哲学っておもしろいと思わせられると思うんだよなぁ。
書いてあることに異論があるわけじゃないんだけど、設問と答えの噛み合わせにかなり違和感を覚えた一冊でした。まあこういう、テツガクシャ&テツガクヤって人たちが存在しているってことをほんとに知ることができたら中学生に価値ある本かな。