細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

記憶の国の王女

ロデリック・タウンリー、布施由紀子訳。原題は「とてもすてきな大きなこと THE GREAT GOOD THING」読んでる最中に原題の見当がついてしまう(原題は作中に出てくるので)タイトルの意訳というか変更も微妙だけど原題どおりでは内容がわからないのを嫌った気持ちもわかりはする、さても翻訳は難しい。意訳がぴったりなら文句はでないんだけれどね。
というタイトル語りが結構感想で、作中作の主人公が主人公のこの物語、本と読者のその関係だけかと思いきや、後半じわじわともっとずっと良かったです。読んでいて分かりにくいというか、うん?ってところもままあったけど、物語の「形」はしみじみと、味わいのあるそして少しサプライズもある、素敵な年代記でした。(微妙にネタばれ?^_^;)
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