細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

天地のはざま

たつみや章、月の神シリーズ3作目。うお、登場人物の出入りが激しいぞ(<主要人物ではお一人亡くなっただけなんですが、こんなに早く退場するとは思わなかったのでこんな感想)。ええと。
エビアンワンダーを思い出しました(笑)。強いヤツが勝って弱いヤツが死ぬ、ってルールと、神様のルール。怖いルールが厳密に適用されているのだからして息を呑む。だってこれまで読んでた仮想敵国をひっくり返しかねないから、たいしたお話です(予想を超える展開は基本的にうれしい)。
損得ではない交易、を理解できる人とできない人の線はどこにあるんだろ。わたしはどちら?どちらのルールも知っていて使い分ける塩の村の長の寛大さがこの巻最大の魅力でした。
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