細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

過労自殺と企業の責任

川人博弁護士。
判断指針はどうあれ、ひとつでも多くの事例を、ひとりでも多くの人に。私も、あなたも。こういうことで、人は死ぬ。たぶん死ななくてよかったはずのひとが。この本の中に幾人か出てくる退職届を受理しなかった上司に、部下を殺すつもりはなかったはずなのだ。
・・・で、「事例」ではない「判断指針」はどうあるべきかなのだけど。「事例」を拾い「そうでないもの」を弾くに足る指針ってどんなもの?とはいえ、労働時間数はより明確に判断指針に入れてよいとは思われる、といってこれはまた、時間に満たない場合を弾くことにも繋がり得るけど。・・・・・・・・・・・。人は違うからこそ判断指針は難しい、けれどいくらその人がうっかり屋さんだったからってケガの場合は業務上外には影響しない、けれどけど。個体の要因を加味する必要はないとまではやっぱり言い切れないような、そう思うのはなぜだろう。
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