細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

2007-01-01から1年間の記事一覧

鈴木保代の私が教える社労士社会保険編・テキスト〈2007年版〉

ニッケンbbスクールのテキスト。web講座もあるようだけど、とりあえず一冊基本書として購入して自習。完全に信用してはいなかったりするけど、ともあれ最後までお世話になりました。労働法の方はここはどうかな、って記述があるけど、社会保険のほうは・・・そ…

平成19年版 労働経済の分析

いわゆる「労働経済白書」です。通読するのは初めてですが(^^ゞ、試験勉強になるかなと思い全部打ち出して通読・・いえ、付注以下は読んでいませんけど。正確には付注までは読んだんだけど、付注の統計分析は皆目理解不能・・・・・・・・。ついでにいえば試…

紛争と難民 緒方貞子の回想

もちろんのこと緒方貞子。片道1時間半の電車の中でと献血待ちでとまとまった数度の時間に分割読みで。読み終えてみれば買ってからはしばらく時間が経過しましたね。読んでいる最中は、淡々と描写されつつも息もつかせぬ感じがあります。緊迫というのではない…

アマーリア姫とこうもり城 王立ユウレイ学校のなかまたち(1)

アレクサンドラ フィッシャー=フーノルト。正真正銘の子どもの本(なんだそれは)、図書館で自習に飽きてふらりと手に取る。・・・久しぶりに行って思い出したけど、うちの実家の市立図書館、児童書が書名順に並んでいるのです、ありえないよ!この本のよう…

くらのかみ

小野不由美。ずっと前から読みたかった品ですが、図書館で見かけて嬉々として借り出し。ミステリーランド、たぶんバチスタよりはミステリーな気がします。って推理しない私にはそれを断言する権利はたぶんないんですけどね。 いちおう感想は続きに下げます。…

卒業

重松清。職場帰りに図書館によったらついつい・・・泣かせるの上手いですよね、重松さん。死をめぐる短編集ですが、仰げば尊しが断然好きです。追伸は辛かった、分かるんですけどね、その行き違い。まゆみのマーチはちょっといい話過ぎたかな。卒業は秀逸で…

喪の女王 5

7が出ているのに気づいてつい5を立ち読みしてしまったのでした、そういえばしばらく読んでいなかったなあ。あんまり夏向きじゃありませんが。いや涼めるからいいのか。想像力を駆使しなくては、の冬のユリ・スカナ。 なかなか見かけないカリエの頭脳戦も悪…

風光る

明るく微笑ましい新撰組恋話、ではなくて。落合恵子さんの短編小説。読むのはすんなり読めました。恋にかすりつつも恋じゃない、恋もするのはするけどまずはひとりで生きる女の話。 読むのはすんなり読めるんですけど、自分の中には反応して盛り上がるところ…

チーム・バチスタの栄光

海堂尊。第4回(2005年)このミス大賞。やはりですね、おもしろかったです。ネガ・ポジって最初なんだろこの目次、と思っていましたが、ううむ確かに。白鳥さんはやなやつですが(笑)、解決しちゃうんだからまあ脱帽。田口先生の人徳(笑)で読みやすく読…

虚空の旅人

上橋菜穂子。守り人シリーズ外伝、とはされているけれど、やっぱり出版順に読んだほうが良かったかな?もちろんそれぞれ一話完結、その一話の盛り上がりも纏めも上手いのはこれまでとも同じなんだけど。旅人の方はチャグムが主人公、このお話の時系列はちょ…

六つのルンペルシュティルツキン物語

ヴィヴィアン・ヴァンデ・ヴェルデ。名前当て、のグリム童話を題材にした6つのアレンジ。楽しいですvパパ・ルンペルシュティルツキンの父娘の信頼、せつないママ・ルンペルシュティルツキン(魔女さん)やドモヴォイ・ルンペルシュティルツキン。格好いいエ…

クジラの彼

有川浩。素敵にらぶらぶな自衛隊恋話。楽しませていただきました。 恋愛をしている(そして、仕事をしている)女と男は、格好いいです。海の底と空の中はまだ未読。図書館で買ってくれると、いいのだけれど。 → Amazon.co.jp

クレヨンハウス物語

1992年版。落合恵子さんってあまり好きでない印象だったんだけれど、すこし印象変わりました。理由もなく好きでなかったわけでもないけど、でも十分に知らないで好きでないのはよくないよね(苦笑)。 >三十一歳、十二月五日のことでした。 ・・・すごい、…

「ニート」って言うな!

本田由紀&内藤朝雄&後藤和智、光文社新書。もう新しい本じゃないと思うけど、まだ2006年刊なんですよね。本田先生のブログが開いていたのはいつまでだったかしら。ようやく購入、読了v さてこの本、・・・個人的には本田先生の分だけでいい。けど、たぶん…

神の守り人 帰還編

借りた本は一つも読まなかったくせに、それでも返却日はいちおう守ってそしてやっぱり読みかけの続きが読みたくて仕方がなかったりした図書館で。貸し出されていなくてよかったです、ということで後編。 ここで終わるのか、と思いもしたり、でも確かに物語は…

神の守り人 来訪編

上橋菜穂子。初の上下巻・・・下巻をまだなのでちょっと感想書きにくいかな。やすやすと説得されてしまわないそれぞれが、よいのです。 糸を大きく揺らしては危うい※、と語るすがたは、児童文学としては特異ではないかしら。それは正しくなかろうとたしかで…

白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい

白川静せんせいの名前は知っていても漢字の、・・・・・何をなさった方かは知らなかったりする浅学の身。これは共同通信社の記者(といいますか論説委員)が聞いてまとめたコラムの書籍化。読みやすいです。漢字についた絵も可愛い。っていうか古代文字、可…

地に埋もれて

あさのあつこ。うちの図書館にはバッテリーがないので・・・。ので、って理由になってるのかどうかわからないけど。 さらりと読めました。感想は書きにくいな、少年の冷たさが魅力的に描写されています。コップに汲んだ水の冷たさ。そしてかそれなのにか、ラ…

マリア様がみてる フレームオブマインド

今回は短編集、「写真」が共通項。可南子ちゃんがそんなに背が高かったなんて認識してなかった(苦笑)とか。「本人も気に入っていて私が持っていることも許されているけど公開はできない写真」すこし痛々しくも前向きな、潔さが綺麗です。古い温室の妖精さ…

ゲドを読む。

本じゃないだろ〜って突っ込みがありそうですが。いわく「文庫本のかたちのフリーペーパー」。配布開始から半月以上が経過したこの時期に、まだ本屋さんに置いてあるとは思いませんでした。・・・配布本屋はチェックしてたし配布日も押さえてたんだけど、配…

夢の守り人

ということで守り人シリーズ3作目、上橋菜穂子。舞台は戻ってチャグムやタンダが出てきますv 誰もが、少しづつ間違えて、すこしたくさんづつ活躍する。師匠も弟子も、そして子どもも。齢を重ねることがさりげなくも力強く肯定されていてうれしい。そしてま…

話せぬ若手と聞けない上司

山本直人さん。博報堂から独立された方だとのこと。図書館の閉館時間が迫っていたのでえいやっと手に取ったというか、部下でもあり上司でもある私としてはたまには即効薬的読書もしてみたかったというか。でもとても面白くて、だから^_^;即効薬、ビジネス書…

闇の守り人

守り人シリーズ第2作、上橋菜穂子。・・・・・・物語り上手いよ〜! 前作とはまったく別のものとして、(でも分裂してるわけじゃなくって、)見事に構築されてる凄みのある世界。人物の魅力は変わらないけど、世界にも、そこに生む物語にも前作に増して圧倒…

ぼくは毒ガスの村で生まれた。

化学兵器CAREみらい基金編著。中国大陸に残された日本軍の毒ガスのはなし。それから日本での毒ガス製造工場とか。扇情的な文章はまったくなかったですけれど(かなり読みやすいと思います)、怖いですよ。だってどんなに防護しようとしてたって製造・使用…

日本の雇用

島田晴雄先生、1994年。うお、まだ就職協定が生きてるよ〜。新卒一括採用、年功賃金がかつてなぜ合理的であり、そしていまはそうではないのか。春闘がかつて如何に合理的で、そしてそのこれからの意義はなんだろうか。「いま」「これから」は十年以上前な訳…

なぜ人を殺してはいけないのか

永井均×小泉義之。対談とそれぞれの論。1998年初版、哲学はさすがに1998年版はまだぜんぜん賞味期限切れではないんだなあ。永井さんが好きで手に取ったところ、小泉さんのも機会があれば読みたいと思わされつつ。 率直な感想は、「もったいない!」。議論は…

池澤夏樹の旅地図

新刊入荷が市報に出てたので、いそいそと。でもごめんなさい、延長手続はしたけど1か月借りていました。何かいろいろ入ってました^_^;。過去作品一覧・紹介文付とか、お勧め旅本・音楽・映画とか、でもちろんエッセイ、それから写真。話は沖縄と、帯広と、ギ…

ドルイドの歌

メリング3作目、訳は3作目だけどこれが処女作。そして私にとっても初めてのクーフーリン。ううむ、知らないことだらけだな。 3冊読んで物語としては歌う石がいちばんと思っているのだけれど、本作の魅力は何といっても「男の子」!。そりゃ考えなしかもしれ…

欲ばり過ぎるニッポンの教育

苅谷剛彦+増田ユリヤ。対談とそれに伴うそれぞれの論述。内容は「教育には人とお金(と時間)がかかる」という極々もっともな一言に尽き・・るわけじゃないけどそれが主題。研修の教材も時間も機会も与えずに、全国一律に教師に要求だけすることは(総合学…

ブレイブ・ストーリー 上・下

宮部みゆき。児童文学でも良いかもと一瞬気の迷いが生じたけれど、でも中盤のあの憎しみの取り扱い方はやはり基本大人向けかと。GWにテレビで映画を見たので、図書館で借りてきた。分厚いけれど紙が軽いので読みやすい。いま見てみたら初版本だよ、びっくり…