細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

小説/大人と未来のおとなに

残穢

小野不由美の新刊です♪見ての通りのホラーなので、しかし、ゴーストハントからこっち、だいぶホラーに免疫付いてきた♪しかししかし、もともと得意じゃないってことは変わりない、しかししかししかし、何と言っても小野不由美なんだもの。 ネタばれってほどは…

夏と花火と私の死体

乙一の本、初めて読む。フジリューの表紙で手にしたら解説が小野不由美だったから(笑)。 死体の私の一人称のふわふわとした不思議なさすぺんす。よく考えるとぞくぞくするような、でもふわふわ感がいい、暑くてひんやりの夏のお話。

三匹のおっさん・三匹のおっさん ふたたび

有川浩ですよ〜。文庫化されてて思わず買って、そしたら続編が単行本で出てそれも買う・・・って出版社の狙いにはまり過ぎててやだけどまあいい! 痛快活劇の帯は伊達じゃありませんで、現代なのにそんなのいいのかしらん(^_^)。おっさんたち、危険過ぎますv…

雪と珊瑚と

梨田香歩の新刊?なのかな。落ち着いてじわじわしみる、美味しいご飯のような話で。でも毒のある、でもじわっと。ああ。

骸骨を乞う

彩雲国の最新巻は驚きのハードカバー、たくさんあるのはいいことだ、たぶん。 内容は「そっちか!」っていう驚きで、ネタばれかなあ、政の話じゃなくて、ひたすらに人の話、人の抱える夜の話。旺季さまや悠舜さんがお好きな方にはたまりません。側近達がお好…

武士道エイティーン

こんどはエイティーン、オムニバスと言ってもいいかな。緑子さんも桐谷師範も、美緒ちゃんもどれもいい話vいい話っていうのは、読んで引き込まれるというか、まとまり具合がすごくいい。本編でかっこいいのは吉野先生ですね〜。いやもちろん、香織さんも早苗…

武士道セブンティーン

シックスティーンがおもしろかったので、エイティーンまでいくつもりでまず二年生。なんだかすごく練れてる話。16の方が一気に行くけど、17はあそこもここも思い返していくとなかなか非がないような。16のように一本じゃない分散した話の作りは、16・17・18…

黒祠の島

もちろん小野不由美、何年か怖いかなあとためらって、しかしゴーストハントも読み終わっちゃったしもう読むしかないと文庫購入。読み終えた第一感想は、「ホラーじゃなくてミステリでした」。前半はじわじわ怖い沈黙の中、後半は二転三転の謎解き返し。併せ…

武士道シックスティーン

ライトに楽しいでもラノベじゃないよね、このレーベル。剣道だから警察繋がりと言えないことはないけどジウとか書いてる誉田哲也、女子高生の剣道が青春。 読書って楽しい。剣道って楽しいになる半歩手前の私の感想。確かに新しいジャンルだなあ。

ゴーストハント 扉をあけて

楽しかった半年も終わりかなしいかな最後の一冊。小野不由美の新刊を立て続けに読める日なんて、今後あるのか・・・。 しかし何を書いてもネタばれしそうな最終巻。密かにすごく切ないぞ。誰のために切なく思うのかは内緒です。いやいやみんなが切ないのです…

ゴーストハント 海からくるもの

ついに来た来た発売日♪というか、予想してた日の前日に本屋に寄ったら置いてて歓喜。電車の中で読むのがいいかは謎だけど、でも家まで待てるはずもなし。 で、今回は前より怖くはなかったのですよ〜。ぼーさんの活躍もよかったし、少年のしたたかな実力も、…

夜の蝉・朝霧

円紫さんと私の2冊め、5冊め。お姉様の鮮やかな夜の蝉、社会人の確かな歩みの朝霧。卒論を2週も前に書き上げますか…!リドルストーリー、俳諧、グラビア、ベストセラーに損な本。世の本は、いやいや芝居も日記もそして落語も、何もかも多くを背負う、そう…

手紙

東野圭吾。ドラマの予告を見たから読むに至ったのは事実です(笑)。まあ(笑)という話でもありませんが。 差別とか排除とか、なんだろう、この物語の展開がいいのかどうか、わからないけど。こうしかならないとは言いたくないけど、現実には違いない。希望のな…

琉球の風

陳舜臣。大河ドラマはどうしてちゃんと見なかったんだっけ、でもいま読む気になったのはテンペストのせい。 謝名親方と啓泰、啓山兄弟、だけでなく登場人物がみんな違う考えを持ってるあたりがそれぞれの味で。切り離された大島のその後を思うとそれもまた。…

不撓不屈

高杉良。ご縁あってお勧めがあり、そのすぐあとにたまたま行った古本屋さんでお見掛けして即買い(なにせ¥100)という出会いもの。企業小説なんてあまり読まないから、ありがたいものでございます。 なんとも峻烈な生き様で、共感も恭順も難しいけど謹んで…

空飛ぶ馬

北村薫<私>シリーズの最初の一冊。3作め4作めと違って連作短編です。読んで圧倒されたのは、いちばんやな話、赤頭巾。そう来たか、ってのはやな話でもいいものですよね。もちろんただのやな話なんてお書きになる方でないので、それ以外にもこれはいいの…

ゴーストハント 鮮血の迷宮

いや怖かったよ…。電車の中でよかったです。ひとりであのシーンは厳しい。ページの左を先に見たくなるのを抑えつつです。それでも前作もそうですが、その後の展開で後味微笑ましいのが嬉しいです。追いついてしまったのがかなしい・・・。早く9月になあれで…

霧越邸殺人事件

ホラーが読めるならミステリも読めるだろ(笑)、というか小野不由美づいているので綾辻行人。これは装画も小野不由美です。 この本は当たりでした♪殺人事件と、別の不思議と、文章の読みやすさ。読者には分かりやすく書かれているのではないかしらん。推理し…

友情

友情と恋愛は永遠のテーマで、でもいまこの言い方だけを聞いたら女性の話を思うのかな。巻末の解説(河盛好蔵)があまりにも過不足なくて、何も言えない。 どちらかを取るというものではない、誠であること。どう考えても容易くないので、やっぱり、しみじみ…

ゴーストハント 乙女ノ祈リ・死霊遊戯

引き続き小野不由美のゴーストハント、気づけば5巻まで出てるんだものって、2ヶ月ごとに出るって分かっていたので単にうっかりですが。とりあえず1冊買って、出かけて読んで4巻まで古本屋で見かけてしまって逡巡しつつもしかし半額の誘惑に勝てず(7冊…

人間失格

読んだことなかったかどうか、読み終えた今でも自信がない…。なんだろう、この本。どうとらえていいか分からずに、結局心の押し入れにしまいこんで読んだこと忘れるような…。うーん。人生の現実感のなさ、でしょうか共感するとすれば。 <追記>さかのぼって…

ワーキングホリデー

坂木司。初めて読んだのは、以前お友達のご推薦があったから。ご推薦どおり、読後感のいい良質な。元ヤン、ホスト、正論な、ううむ、これ真っ当なジュブナイルか!

八日目の蝉

妹ちゃんが貸してくれましたベストセラー。やはりドラマの番宣のイメージ強い。でもその芯は、後半、娘の側にあったんだね。まあそれは私の主観ですが、一気に読むのをお勧めします。ゆっくり読むと重さに引きずられそう。わーっと読むと明るさの方が目につ…

キケン

成南電気工科大学機械制御研究部、略して【機研】。有川浩の男の子たち、過激さがエンターテイメントな、でも懐かしい一冊です。大学時代ってバカやったよね〜、という。私は4サークルに所属してましたが、やはり体育会系が飛び抜けてバカでしたが、どのサ…

秋の花

北村薫<私>シリーズの3作目、ひとつづつさかのぼっていく読み方です(笑)。今度はちゃんと推理小説だってわかりました!真打ちがほんとに大人で、目立つわけではないのにやられてしまいます。秋の花、秋海棠。読んで立ち上がる作品です。

女の学校・ロベール

ふたたび古典。女性の自立的なのばかりなのはたまたまです。選んだ理由は本の薄さですから(<おい)。 女の学校だけならそれだけなんですけど、続編もどきのロベールを読むと考えるのは偽善とは何か。偽善じゃなかろうか、と思うような偽善じゃなくて、自分…

六の宮の姫君

北村薫。題名に惹かれて借りて、芥川と知って驚いて、推理小説に分類されていることに??になって、シリーズ4巻目だってことを知って!!!ってカンジでした。「正ちゃん」はてっきり男の子だと思ったのも!(びっくり)だし、ルーペとピンセットには!(…

人形の家

いまさらはじめて読みました古典ですが、女性の自立というよりは、いえもちろんそれもあるけどこれは、短いけれど壮大な、愛のドラマだ・・・。

沼地のある森を抜けて

梨木香歩。帰りがけに読むものがなくて、駅の本屋さんでぐるりのことと迷って買ったら、もう手放せない。あっという間に読みふけることになりました。 なんといっていいか、すごく不思議な読後感。予想したオムニバス的展開が、裏切られてあれよあれよと進ん…

スワロウテイル

ツバメのしっぽの話かと思いきや、アゲハチョウ?映画を見たかったと一瞬思った自分を思い出して借りてみました。 雰囲気が何か惹かれる、よかったんだけど映画で見なくてよかったです。だって、怖いんだもん。文字なら平気ですが、銃撃で蜂の巣になるのは見…