細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

ハードワーク 低賃金で働くということ

今度はイギリスの話。最初本屋さんではアマゾンの(↓)が見つからなかったから、前に書評を見かけたこれを買い、そしたら後でアマゾンのを見つけた、ということ。
これも、筆者が働いたその話。今度は1週間かもっと短く、そしてたくさんの仕事が出てくる。まずもって仕事よりも住宅事情がすごいことになっているのだが。
何故この仕事にこれだけの賃金しか払われないのか。その仕事と私の仕事、ジャーナリストとしての筆者の仕事に差があるのか。差はない、と言う気はないのだけれど、それだけの差を正当化する理由足りうるのだろうか。実際のところ、何故この賃金なのかの回答は、その仕事だからじゃなくて、その金額で人が来るから、なんだろう。最低賃金を引き上げるべきだ、という筆者の解が正解かどうかは疑わしいけど、ではほかにどんな手が。「明らかな不平等にも良心が痛まずに済むのは、実力があれば上へいける、と信じていればこそである」そのはしごがない、と筆者は言う。イギリスほどには日本では妥当しないと思いたいけれど、はしごは、どれくらい太いのかな。
珠晶ちゃんのようにはなれそうもなく、昇山システムですら太いはしごではない。現実のはしごの太さは推して知るべしか。
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