細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

烏に単は似合わない/烏は主を選ばない/黄金の烏/空棺の烏/玉依姫

一気に読んだので一気に。阿部智里。
転勤になって職場近くに本屋があるようになり、これまで通販で買ってた本を探しに立ち寄り。お目当ての本がなく、くやしくて?買ったのがこれ。JRの車内広告で気になってはいたんだけれどいまさらかなあと思っていたのをとりあえず1冊。


やられました。ファンタジーと思っていたらばミステリかよー!って。そう叫んだ人がいったい何千人(何万人?)いるのかしらん。ファンタジーとすればもう一声かなあと中盤思っていたのが、何とまあ。
その分第1作では読後感はよくはない。それが魅力なので仕方がないのではありますが。
どんでん返し要素は巻を追うと薄れていき(それでもどれにもちゃんとあるけど)、ファンタジーとしての魅力も増していきます。ミステリ派には申し訳ないかもですが私は嬉しい。


本を読むことが幸せだと思い出させてくれたしっかりと深刻な世界が築かれています。文庫分は買い漁ってしまったので、図書館で単行本を探すかな〜。