ふたたび引きずる有川浩、衝動買いを許す文庫はありがたい。こちらの方が穏やかな読後感、中身はそうでもない気がするけどでも。
主人公や父親の物語はもちろんだけど、感想で気になるのは姉君で。文庫には、重松清の解説がある、そこでいろんな人物に焦点当ててくださるのだけど。やるせない。
他家に嫁いだ姉の語りを、第三に持って来た女は多いんじゃないか。豊川君はもちろんいい、だけど、それでも。主人公の、それからガテンのおっちゃん達の、語りにほっこりできるのは嬉しいんだけど。
次には姉のことばかりつい考える。主人公が姉を救ってくれたのだ。