細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

さいはての島へ

もちろんゲド戦記の第3巻、だから三部作だったころ(?)からのもうすっかり古典なのに。4巻を読んだかどうかと思っていたくらいなんだから、こちらは絶対に読んだと思ってたのに。
・・・・・。読めば読むほど覚えがない、かけらも記憶に引っ掛からないのでこれはどうも読んでなかったらしいって結論。ううむ、びっくり。
さてお話は、うーん、何だろう。何だろうって思ってしまったのは、私がファンタジーずれしてしまったからかと。ゲドの1巻がそうだったように、このシリーズはファンタジーのスタンダードを作ったんだよね。魔法が万能でないことも、死は否定すべきでないことも、ゲド戦記以降の私たちには当然の前提だけど、たぶんこれは画期的。でもあんまり染み付いちゃって、それが主題だってことにすら感想書くまで気付かなかったと..orz。
その第一主題を脇に置いたら、正直な感想は「どうしてアレンなの?」。彼は確かに真摯に懸命かつ有能なんだけど、どうして彼なの?
わかんないんですけどね、彼は格好いいんですよ。文章だけでも格好いい。ビジュアル、いや、音声がついたらたぶんもっと格好いい。歌を聞きたい。言葉で格好いいんじゃなくて、そう思わせる格好よさ。もちろんそう思わせるのも言葉の力なんだけどさ。
ということでですよ、まだ見てない映画、やっぱり一度は見たいかなあ(^-^)。



ちなみに、2巻は今回の二読で結構感想変わっているので、これもそのうちそうなるかも。