細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

光の指で触れよ

池澤夏樹。途中から新聞紙面でも読んでいたんだけど、なんでどーしてこうなってるの?って状態だったので、最初から読み直せて何より。っていうか、引っ越し後初の図書館で初めて借りた本でございます♪
なんでどーしてこうなってるの、は、筋はわかったけどやっぱり同じ感想が続く、そしてそれがこの続編の主題のように思われた。どうしていまがある、どうして?このままでいいのわるいの、どうして?私たちはふつう立ち止まらないけれど、何かきっかけがあって、立ち止まって現状から外れたら、考えることやってみることがいっぱいある。迷う、探す、そういう物語だから、素晴らしき新世界のように、盛り上がって一気に、という感じでは読めないけれど(って読むのは一気に読んだんだけど(笑))、本当は誰しも迷う、探す、べきなんだ、と、そういう話なんだよね。