細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

コタンの口笛 第二部

何故いきなり第二部かというと、第一部は子どものころに読んだからです。多分岩波の、結構立派なハードカバー。ナルニアとかトムは真夜中の庭でとかと同じの。どの年かの誕生日かお正月かに貰って、読み終えて第二部を買ってもらおうとしたら確か絶版だったような。
前の図書館では読書週間に持ち寄り本リサイクルをやっておりまして、見るからに年代ものの旺文社文庫2冊組をこれ幸いと引き取ってきたのでした。
私はこの本以上にも以下にもアイヌを知らず、例えばアイヌ神謡集を読んでいてさえでもそう思う。解説を読んで昭和30年脱稿というのにはなはだ驚く。気高く懐かしい作品でありまして、中に悲劇も含むのですがお話全体は希望を祈り、最後まで読めてありがたいことでした。
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ちなみに、英語の授業というものに触れる前にこれを読んだ私は、この本にあるとおりリーディングの前には唇を湿らせておりました(^^ゞ。実際、そうすると読みやすかったのですよ。