細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

2011-01-01から1年間の記事一覧

ゴーストハント 乙女ノ祈リ・死霊遊戯

引き続き小野不由美のゴーストハント、気づけば5巻まで出てるんだものって、2ヶ月ごとに出るって分かっていたので単にうっかりですが。とりあえず1冊買って、出かけて読んで4巻まで古本屋で見かけてしまって逡巡しつつもしかし半額の誘惑に勝てず(7冊…

日本の島々、昔と今

有吉佐和子。むかしといま、といってももちろん今から見たらいずれも昔。いまこの島々ってどうなっているのかな。尖閣諸島はそのとき以上に対立が目立っていて。竹島も北方領土も進展してない・・・って、そんな島ばかりじゃなくって波照間とか隠岐とか屋久…

流れ行く者

守り人シリーズの外伝、タンダとバルサのお話です。浮き籾、ラフラ、流れ行く者。結びのタンダ視点に小題ついていたかしら。 よかったのですがラフラの結末。わかるような、わからないような、こういう話でここまで突き放されるとは。抑制のきいた語り、難し…

島根県の歴史

山川出版社はそれぞれの県史を出しているのね。どうせ読むなら行ったときに読めばいいのに、出て来たときに買ってようやく読了。古代ここから都に行くのは半月くらいかかったのかな。期限に間に合わなくて始末書持って行ったとか、次の年は間に合ったとか(笑…

床下の小人たち

゛借り暮らし゛は原題だったのね〜。昔から眺めているだけの本だったけど、ついにようやく読みました。ピンで階段を登る、わくわくします。

人間失格

読んだことなかったかどうか、読み終えた今でも自信がない…。なんだろう、この本。どうとらえていいか分からずに、結局心の押し入れにしまいこんで読んだこと忘れるような…。うーん。人生の現実感のなさ、でしょうか共感するとすれば。 <追記>さかのぼって…

ワーキングホリデー

坂木司。初めて読んだのは、以前お友達のご推薦があったから。ご推薦どおり、読後感のいい良質な。元ヤン、ホスト、正論な、ううむ、これ真っ当なジュブナイルか!

彩雲国物語 紫闇の玉座 上・下

ついに完結、何と8年、18巻。追いかけてきて悔いはなかったというか、結び方、この最終巻の展開は予想以上。実はもっとぐだぐだに終わってもおかしくないと思っていたのだけど、大変失礼いたしました。 あんなに有為の人材ばかりなのに、何故国は荒れたのか…

八日目の蝉

妹ちゃんが貸してくれましたベストセラー。やはりドラマの番宣のイメージ強い。でもその芯は、後半、娘の側にあったんだね。まあそれは私の主観ですが、一気に読むのをお勧めします。ゆっくり読むと重さに引きずられそう。わーっと読むと明るさの方が目につ…

コーラル城の平穏な日々

デルフィニアの外伝2、平穏に楽しめました。短編が2つと少し、キャリガン君はお気の毒でした。ヴァンツァーさんは無理に出してませんかね。でもやっぱり、とても楽しかったのでした。だからまあいい♪ご飯のおいしい短編でした。

出雲国風土記

あれから3年、あのとき出雲で、大社の隣の新しい博物館で衝動買い?した風土記全文(書き下し)。でも引っ越し後、本棚に寝かせられてた(立っていたけど)3年間。ついに手に取りましたのは、借りるでない、「買う」のありがたいところです。 書き下しで、…

日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか

さようならは左様なら、そうであるならば、という日本語。これはすごく面白かった、挙げ句にミステリじゃないのにネタばれは回避した方が良さそうな代物。もすこし筆者独自の見解もほしいところでありますが、引用の選択と並べ方がそうだと言われればそうで…

日本の総理大臣

初代から菅さんまでを走って概観、職場の同僚が貸してくれました。仕事的には覚えといた方がいいんだろうけどな〜。読んでるときは面白いんだけど残らないんだよな〜。まあ、いっか、という読み物。

狼と香辛料

商品経済ライトノベル、狼さまが可愛いのです♪手玉に取られるばかりかと思いきやロレンスさんも終盤割りと格好よくて、剣も魔法も出てこない地に足着けるファンタジー。

キケン

成南電気工科大学機械制御研究部、略して【機研】。有川浩の男の子たち、過激さがエンターテイメントな、でも懐かしい一冊です。大学時代ってバカやったよね〜、という。私は4サークルに所属してましたが、やはり体育会系が飛び抜けてバカでしたが、どのサ…

ワーキングマザーと子どもたち

久田恵のノンフィクションというかエッセイ?子どもがいなくても身につまされるよ。泣きそう。 それでも子どもはほしいんだよね。うらやましいのでした。

新編 算私語録

安野光雅の絵本でなくてエッセイです。数字と不思議に満ちています。頭の片隅がこんがらかってにやりとします。

秋の花

北村薫<私>シリーズの3作目、ひとつづつさかのぼっていく読み方です(笑)。今度はちゃんと推理小説だってわかりました!真打ちがほんとに大人で、目立つわけではないのにやられてしまいます。秋の花、秋海棠。読んで立ち上がる作品です。

女の学校・ロベール

ふたたび古典。女性の自立的なのばかりなのはたまたまです。選んだ理由は本の薄さですから(<おい)。 女の学校だけならそれだけなんですけど、続編もどきのロベールを読むと考えるのは偽善とは何か。偽善じゃなかろうか、と思うような偽善じゃなくて、自分…

六の宮の姫君

北村薫。題名に惹かれて借りて、芥川と知って驚いて、推理小説に分類されていることに??になって、シリーズ4巻目だってことを知って!!!ってカンジでした。「正ちゃん」はてっきり男の子だと思ったのも!(びっくり)だし、ルーペとピンセットには!(…

人形の家

いまさらはじめて読みました古典ですが、女性の自立というよりは、いえもちろんそれもあるけどこれは、短いけれど壮大な、愛のドラマだ・・・。

沼地のある森を抜けて

梨木香歩。帰りがけに読むものがなくて、駅の本屋さんでぐるりのことと迷って買ったら、もう手放せない。あっという間に読みふけることになりました。 なんといっていいか、すごく不思議な読後感。予想したオムニバス的展開が、裏切られてあれよあれよと進ん…

ルネサンスとは何であったのか

いまの塩野七生が昔の塩野七生を振り返る感じ。海の都の物語やチエーザレ=ボルジア、サイレントマイノリティにわが友マキアヴェッリ、と夢中になった高校時代を私も振り返る。いまでも書いてる、ってすごいよね。ルネサンスを書いたからローマ、ローマを書…

「うつ」を治す

うつ病の治療の際の方法は、病気じゃなくても落ち込むときにも役に立つ。 ・・・しかし何が病気で何が違うのか、謎は謎を呼ぶばかりです。

宿命の囁き 失われし一族 伝説の森 (上・下)

マーセデス・ラッキー。ここのところのエンターテイメント飢えは、これが予約できなかったので(笑)。ようやくできて、無事に読了です。最初のころのシビアな感じが薄れてきたかな。エンターテイメントを求めたので、十分なんですけれども。

シアター!2

エンターテイメント読書に飢えてる気分で衝動買い。いや有川浩なんですから、買って異存はないのですけど。 前より少々オムニバス風、それぞれの懸命さと恋愛模様が売りですが。今回イチ押しは小宮山君、そこで売らない哲学?が素敵です。

スワロウテイル

ツバメのしっぽの話かと思いきや、アゲハチョウ?映画を見たかったと一瞬思った自分を思い出して借りてみました。 雰囲気が何か惹かれる、よかったんだけど映画で見なくてよかったです。だって、怖いんだもん。文字なら平気ですが、銃撃で蜂の巣になるのは見…

世界の名探偵 ミス・マープル

実はあまり読んでいないミステリー。ポワロもクイーン(並びがおかしい?)も、あと誰がいるんだっけ。 というわけで、ミス・マープル。短編がいくつか集められておりました。よかったのは溺死かなあ?私の重視は謎解きじゃなくて語りの作りのようでございま…

いっちばん

若だんなの短編集。途中たくさん飛ばしているんだけど、こころ穏やかなエンターテイメントが読みたくて借りて来ました。 目的は果たされました♪信頼できるってありがたいことです。

赤ちゃんは待ってくれない

病名で待ち合い時間に読んだ不妊治療の漫画です。卵子の元の細胞は、生まれたときから持っていて、毎月どんどん減っていって閉経の10年くらい前にはもう妊娠はできない…とかいう地味にショックな話。はぁ。