細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

[情報編集力をつける 国語]

民間校長先生と、重松清、その他先生、生徒からなる「国語」の授業、教科書。取り上げられているトピックも唸らせられるのですが、それがストーリーに添いつつ展開していくのも成程ですが、しかし何より題材がすごい。あれを学校で、やりたいようなやりたくないような・・・はっきりしているのは、あのトピック、あの取り扱い方だから「やりたいような」と言えるので、通常の読解授業だったら絶対に嫌。
題材は「ハブ」、もちろん蛇さんじゃなくて(少なくとも取り上げられている範囲では蛇は出てこない)、ハブられている主人公の一人称で語られる「ワニとハブとひょうたん池」。
トピックは、掴みのいい自己紹介、定義とディベート、詩的表現というか「大人の語り方」、決まり文句の功罪。
読解もたまにはいいけど、国語ってもっとほかにいろいろあるよね(どれをやっても題材を使っている以上、見えなくても読解をクリアしてるし)。いろいろが単発で終わらない安心感が教科書です♪